クララ・E・マッテイ 【著】
くらら・E・まってい
タルサ・オクラホマ大学経済学部教授、同大学異端派経済学研究センター長。ニュースクール・フォー・ソーシャル・リサーチ経済学部准教授を経て2025年2月から現職。経済思想と技術主義的な政策決定との決定的な関係や、資本主義の歴史を研究している。初の著書である本書の原著『The Capital Order: How Economists Invented Austerity and Paved the Way to Fascism』(2022年)は、フィナンシャル・タイムズ紙で2022年の経済書ベスト10に選ばれ、10カ国語以上で翻訳され、アメリカ歴史学会のハーバート・アダムス・バクスター賞(2023年)を受賞した。緊縮資本主義のレンズを通して、資本主義の黄金時代(1945-1975年)とそのケインズ主義を批判的に再評価するプロジェクトを執筆中。『ガーディアン』、『ジャコバン』、『ネーション』、イタリアの全国紙『イル・ファット・クオティディアーノ』などに寄稿多数。
中野 剛志 【解説】
なかの たけし
1971年生まれ。東京大学教養学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2003年にNations and Nationalism Prize受賞。2005年エディンバラ大学大学院より博士号取得(政治理論)。主な著書に『日本思想史新論』(ちくま新書、山本七平賞奨励賞)、『富国と強兵』(東洋経済新報社)、『TPP亡国論』(集英社新書)、『政策の哲学』(集英社)など。
井坂 康志 【訳】
いさか やすし
1972年埼玉県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、博士(商学)。著書に『P・F・ドラッカー――マネジメント思想の源流と展望』(文眞堂、経営学史学会奨励賞受賞)、『ピーター・ドラッカー──「マネジメントの父」の実像』(岩波新書)、訳書に『ドラッカー 教養としてのマネジメント』(共訳、マグロウヒル・エデュケーション)、『ドラッカーと私』(NTT出版)、『アメリカは内戦に向かうのか』(東洋経済新報社)等がある。