プロローグ 経済学者とは何者か?
第Ⅰ部 経済学者たちの「勝利」と「敗北」
第1章 「欲張りなのはよいことだ」――マンデヴィルの世界
第2章 バブル崩壊後の経済学――二八〇年前のバブルと二人の銀行家
第3章 何のための「セーフガード」か?――ヒュームと既得権益との闘い
第4章 誰が改革を担うのか?――スミスと既得権益との闘い
第5章 歴史のなかの開発主義者たち――ハミルトンから村上泰亮まで
第6章 ソーントンの前例なき要求――中央銀行の責任(1)
第7章 リカードウの新平価解禁論――中央銀行の責任(2)
第8章 「影の大蔵大臣」バジョット――中央銀行の責任(3)
第9章 経済学者は冷血動物なのか?――J・S・ミル対反経済学者たち
第Ⅱ部 二〇世紀最高の経済学者は誰か?
第10章 景気が良くなると改革が進まない?――シュンペーターとしごき的構造改革
第11章 デフレと金本位制復帰――一九二五年春、ケインズの敗戦
第12章 一九三〇年代の「非正統的な」政策――ヴィクセルとその同僚たち
第13章 終わりなき闘い――その後のケインズ
エピローグ 再び、経済学者とは何者か?
補章 リフレ戦記--その後の経済学者たちの闘い