スクエア・アンド・タワー(下)

権力と革命 500年の興亡史

ニーアル ファーガソン著/柴田 裕之訳
2019年12月6日 発売
定価 2,750円(税込)
ISBN:9784492371275 / サイズ:四六/上/504

世界を動かすのは、垂直に延びる階層制組織の頂点に立つ権力者か?
あるいは、水平に延びる草の根のネットワークをもつ革命家か?
「人的ネットワーク(スクエア)」と「階層制組織(タワー)」の視点から歴史を捉え直した、比類なき試み。

宗教改革からイスラミックステート、ダヴォス会議まで
不安定な世界のバランスはどう保たれるのか?

ルネサンス、印刷術、宗教改革、科学革命、産業革命、ロシア革命、ダヴォス会議、アメリカ同時多発テロ、リーマン・ショック、フリーメイソン、イルミナティ、メディチ家、ロスチャイルド家、スターリン、ヒトラー、キッシンジャー、フェイスブック、トランプ……

古代から中世まで、人類は階層性のもとに暮らしてきた。ルネサンスに至ると、世界はネットワークを形成しはじめ、近代世界はさまざまな革命や変革を経験するようになる。

テクノロジーの発達した現代は、かつてないほどネットワークが力を得ている時代だ。国家の枠を超えたダヴォス会議や、ソーシャルネットワークのような分散型のネットワークは、今、世界を大きく変えようとしている。

だが、階層性なき社会で我々が手にするのは、自由と平等を謳歌する楽園なのだろうか? あるいは、混乱と無秩序が支配する無法地帯なのだろうか? 歴史を見る目を一変させ、まったく新しい視点で世界をとらえなおす衝撃の書!

【推薦の言葉】
「ファーガソンはシリコンヴァレーが必要とする歴史を提示してみせた」――エリック・シュミット(元グーグルCEO)
「歴史の知識を大きな問題へと関連づける」――インディペンデント紙
「魅惑的で人の心をつかんで離さない」ーーニューヨーク・タイムズ紙
「彼が捉えなおした歴史は、今後何年も影響を与え続けることだろう」ーーガーディアン紙
「ニーアル・ファーガソンは再び素晴らしい本を著した」ーーウォールストリート・ジャーナル紙

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概要

階層制なきネットワークはその脆弱性ゆえに自壊する。テクノロジーによってネットワークが優位に立つ現代社会の危うさを鋭くえぐる!

目次

第6部 革命と独裁者
第35章 三国協商に対するジハード
第36章 ボリシェヴィキ革命と強制労働収容所
第37章 ヒトラーの躍進
第38章 ナチスと反ユダヤ主義
第39章 ケンブリッジのスパイたち
第40章 スターリンの全体主義国家
第41章 マフィアのネットワーク

第7部 冷戦とゲリラ戦
第42章 冷戦下の「長い平和」
第43章 ネットワーク化された戦闘
第44章 複雑化する消費社会
第45章 ヘンリー・キッシンジャーの権力ネットワーク
第46章 インターネットの誕生
第47章 ソヴィエト帝国の崩壊
第48章 ダヴォス会議のネルソン・マンデラ
第49章 ジョージ・ソロス対イングランド銀行

第8部 21世紀のネットワーク
第50章 アメリカ同時多発テロ
第51章 リーマン・ショック
第52章 肥大した行政国家
第53章 Web2・0とフェイスブック
第54章 グローバル化と不平等
第55章 革命をツイートする
第56章 ドナルド・トランプの選挙戦

第9部 結論――サイバースペースの攻防戦
第57章 階層制対ネットワーク
第58章 ネットワークの機能停止
第59章 FANGとBATとEU
第60章 広場と塔の再来

あとがき 広場と塔の起源――14世紀シエナにおけるネットワークと階層制
付録 ニクソン=フォード時代の社会的ネットワークのグラフ化

訳者あとがき
原注/参考文献/図版出典/口絵出典/索引

著者プロフィール

ニーアル ファーガソン  【著】
にーある ふぁーがそん

スタンフォード大学フーヴァー研究所の上級フェローであり、ハーヴァード大学ヨーロッパ研究センターの上級フェロー。北京の精華大学における客員教授やワシントンDCにあるニッツェ高等国際関係大学院のディラー=フォン・ファステンバーグ・ファミリー財団卓越研究員も務める。『憎悪の世紀』、『マネーの進化史』、『文明』、『劣化国家』、『大英帝国の歴史』、『キッシンジャー』などの著書がある。

柴田 裕之  【訳】
しばた やすし

翻訳家。早稲田大学、Earlham College卒業。訳書に、ケーガン『「死」とは何か』、ベジャン『流れといのち』、オーウェン『生存する意識』、ハラリ『サピエンス全史』『ホモ・デウス』、カシオポ/パトリック『孤独の科学』、クチャルスキー『完全無欠の賭け』、ヴァン・デア・コーク『身体はトラウマを記録する』、リドレー『進化は万能である』(共訳)、ファンク『地球を「売り物」にする人たち』、リフキン『限界費用ゼロ社会』ほか多数。