編集者コメント
切れ味のよい発言で知られる榊原英資氏の日本経済・社会評論。日本人は過去千数百年、外国の文化・文明を翻訳し、いったん「日本的なもの」へと作り変えて自分の中に取り込んできました。それは外国の文明を素早く消化するには好都合でしたが、一方で日本人は異文化の生(なま)の姿を理解する機会を失いました。
日本人が国際社会で存在感を発揮できない背景には、こうした歴史があります。しかし、我々は今、日本文化を海外へ発信していくことが必要な時代に来ています。
意外に知らない日本人の姿が明かされ、「英語を第二の公用語に」との主張も飛び出す、明快なメッセージが売り物です。
第1章 十年勉強しても英語が出来ない 第2章 和漢折衷・和洋折衷 第3章 極めてユニークな国・日本 第4章 グローバリゼーションと日本 第5章 受容能力と発信能力 第6章 21世紀はアジアの世紀 第7章 第三の開国