混迷の今こそ読むべし!
日本初の在野エコノミストと称される高橋亀吉が語った「自伝」。生い立ちから始まり、経済記者としてのスタートを切った大正5年から、昭和51年に至るまでの、高橋亀吉の独自の視点に基づく、景気・経済の見方のカンとツボが示されている。
昭和51年に刊行された『高橋経済理論形成の60年』の復刊。若田部昌澄早稲田大学教授の解説「高橋亀吉の謎と魅力」が付されている。
1 経済記者になるまで――生い立ち記 2 欧州大戦に基づく激変時代(大正五年~十五年) 3 金融恐慌、世界恐慌、金解禁失敗の時代(昭和二~六年) 4 世界恐慌後の日本経済躍進時代(昭和七~十年) 5 準戦時から戦時経済時代(昭和十二年~二十年) 6 終戦後の暗黒から新経済発展段階への転入 (昭和二十一~三十四年) 7 宿志の日本経済史著述の完成(昭和三十六~四十八年) 8 高度経済成長の本格的発展 (昭和三十四~四十四年) 9 重化学工業の発展・成熟と新局面の登場 (昭和四十五~四十八年) 10 世界経済の基盤変革 ――日本経済の低成長化(昭和四十八~五十一年)