『私の実践経済学』はいかにして生まれたか

高橋 亀吉著
2011年7月8日 発売
定価 3,080円(税込)
ISBN:9784492395493 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:400

混迷の今こそ読むべし!





日本初の在野エコノミストと称される高橋亀吉が語った「自伝」。生い立ちから始まり、経済記者としてのスタートを切った大正5年から、昭和51年に至るまでの、高橋亀吉の独自の視点に基づく、景気・経済の見方のカンとツボが示されている。



昭和51年に刊行された『高橋経済理論形成の60年』の復刊。若田部昌澄早稲田大学教授の解説「高橋亀吉の謎と魅力」が付されている。

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概要

昭和50年代前半のベストセラーである経済評論家・高橋亀吉の自伝的経済評論を復刊。この高橋経済理論は、現代の複雑な経済を読み解く上でも、優れた処方箋として色褪せていない。

目次


1 経済記者になるまで――生い立ち記
2 欧州大戦に基づく激変時代(大正五年~十五年)
3 金融恐慌、世界恐慌、金解禁失敗の時代(昭和二~六年)
4 世界恐慌後の日本経済躍進時代(昭和七~十年)
5 準戦時から戦時経済時代(昭和十二年~二十年)
6 終戦後の暗黒から新経済発展段階への転入
               (昭和二十一~三十四年)
7 宿志の日本経済史著述の完成(昭和三十六~四十八年)
8 高度経済成長の本格的発展 (昭和三十四~四十四年)
9 重化学工業の発展・成熟と新局面の登場
               (昭和四十五~四十八年)
10 世界経済の基盤変革
  ――日本経済の低成長化(昭和四十八~五十一年)

 

著者プロフィール

高橋亀吉
たかはし・かめきち

明治24年1月、山口県徳山市に生まる。大正5年早稲田大学卒業、約2年会社勤めをやり、大正7年東洋経済新報社に入社。編集長を最後の肩書に、大正15年退社。以来わが国最初の経済評論のフリーランサーとして活躍。

この間、無産政党運動や農民運動に関係し、日本資本主義論争においても論陣を張った。その後高橋経済研究所を創設して、日本経済の実証分析と歴史的研究に専念、著作は100冊を超える。経済史関係の主なものに、『明治大正農村経済の変遷』大15、『日本資本主義発達史』昭3、『明治大正産業発達史』昭4、『大正昭和財界変動史』全3巻、昭29~30(経済学博士を授与される)、『我国企業の史的発展』昭31、『日本近代経済形成史』全3巻、昭43(日経経済図書文化賞受賞)、『日本近代経済発達史』全3巻、昭48、等がある。理論関係の著作も多く、処女作『経済学の実際知識』大13、は当時のベストセラーとして十数版を重ねた。昭和52年2月死去。