ジェネレーショノミクス

経済は世代交代で動く

松田 久一著
2013年11月22日 発売 在庫なし
定価 1,980円(税込)
ISBN:9784492395981 / サイズ:四六/上/232

すべての世代論を過去にする、
社会科学としての世代論の誕生。


世代論は面白い。しかし胡散臭い。なぜか。

同一世代に属するすべての人に単一の特徴を当てはめ、
自分の体験を相対化しないで語る。
世代区分の理論的根拠が薄い。
実証的に検証しない。
世代と歴史の関連が明らかでない。
世代交代と加齢の効果を区別しない。

従来語られてきた世代論の多くが、こういった問題を抱えている。
本書では、これらの問題を解決し、社会科学の分析ツールとして
取り組むに値する世代論の構築を目指す。

社会科学としての世代論には、次の4つの特徴がある。
1.世代の多層性に着目する
2.有効性と実証性を担保する
3.世代と歴史環境の相互作用を重視する
4.世代によって変わることと変わらないことを区別する

本書は、世代論の新たな地平を開く端緒となる。

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概要

経済が世代の特性を作り、その世代が経済を変え、新しい世代を作る。欧米で研究が進むこのダイナミズムを紹介し、日本の未来を描く。

目次

はじめに 日本経済を世代論で読む
第1章 世代論とは何か
第2章 「消費意識」は世代交代によってどう変わっていくか
第3章 「勤労意識」は世代交代によってどう変わっていくか
第4章 「信頼意識」は世代交代によってどう変わっていくか
第5章 人口と家族は世代交代によってどう変わっていくか
第6章 黄金経済への進化か、マフィア経済への衰退か――日本経済8つのシナリオ
終 章 ポストモダン経済の成長段階

著者プロフィール

松田 久一  【著】
まつだ ひさかず

ジェイ・エム・アール生活総合研究所代表取締役社長、日本マーケティング研究所代表取締役会長を兼務。1956年兵庫県生まれ。1980年、同志社大学商学部卒業後、日本マーケティング研究所入社。情報家電産業及び食品、日用品業界でのリサーチ、マーケティング及び戦略経営の実務を経験。また、政府での委員会などにも参画し、自治体などで経済関係のアドバイザーを務めている。主著に『「嫌消費」世代の研究』(東洋経済新報社、2009年)、『「買わない」理由、「買われる」方法』(朝日新聞出版、2010年)他。論文多数。