超金融緩和期における不動産市場の行方

一般財団法人 土地総合研究所 編
2014年11月28日 発売
定価 4,104円(税込)
ISBN:9784492396100 / サイズ:サイズ:A5判/ページ数:240

バブルから四半世紀、再びバブルは起こるのか?



1980年代後半の資産インフレとその後のデフレ経済は、日本経済を20年にわたって振り回し、景気の沈滞につなげてしまった。今、超金融緩和の時代を迎え、久しぶりに明るい未来に期待をつなぐ向きも強いが、資産インフレ・デフレは一端引き起こされると正常な状態への回帰は資産・負債の調整速度が低いだけに、社会経済に長期間にわたり多大の摩擦と犠牲とを強いる。こうした観点から、長期はともかくとして、短期的、中期的には、大都市圏を中心に不動産バブルの危険性の中にいることを日本は重視し、自らの立ち位置を冷静に検証し、過去の経験や研究成果に基づいて、適切な手立てを講じて安定的な不動産市場の維持・確保及びバブル防止に努める必要がある。本書は、そのような意識を持った学識者の分析、提言の書である。

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概要

都市部の地価が上昇する昨今前回バブルの反省を踏まえ、適切な手立てを講じて安定的な不動産市場の維持を目指す、学識者の提言の書。

目次

第1部 視点・論点
第1章 グローバル及び日本の不動産市場概観とアジア富裕層によるマンション投資動向
第2章 世界における資産バブルに対する政策対応の議論と日本への含意
第3章 金融政策と不動産価格の関係―バブル崩壊以後の日本について―
第4章 銀行融資が土地価格に及ぼす影響:東京の売買・融資マッチングデータの分析から
第5章 アベノミクスを巡る最新事情と課題
第6章 リバース・モーゲージ債券の証券化に関するマクロ経済学的考察
第7章 超金融緩和が不動産価格に及ぼす影響
第8章 あのバブルから四半世紀、再びバブルは起きるのか
第9章 外国人の日本国内の土地取得と土地法制度上の根本問題
第10章 現今の金融緩和と不動産市場における「期待」の醸成

第2部 研究論文
第11章 住宅価格の空間的波及
第12章 首都圏中古マンション市場の取引状況と価格―在庫循環についての一考察―
第13章 人口減少・高齢化は住宅価格の暴落をもたらすのか?
第14章 家賃-価格比率の意義と留意点について

第3部 特別論文(不動産市場を考える上で外せない大災害の視点)
第15章 大災害対策と財産権補償 ―金融緩和期にこそ進めるべき都市災害対策―

著者プロフィール

一般財団法人 土地総合研究所   【編】
とちそうごうけんきゅうじょ

平成4年3月に、日本経済が地価の急激な変動を経験する中で、総合的な土地対策及び不動産業の健全な発展のための基本的な調査及び研究を行うことを目的として、当時の建設大臣、国土庁長官の許可する財団法人として設立された。初代理事長は石原舜介東京工業大学名誉教授(当時)。現在の理事長には平成26年6月に藤田博隆(前都市再生ファンド運用株式会社代表取締役社長)が就任。平成24年4月に一般財団法人に移行。現在、土地法制、土地利用、民法改正、不動産経済に関する4つの研究会等を設け、産学官による研究を行うとともに、月刊「今月の不動産経済」及び季刊「土地総合研究」を刊行するほか、年10回程度、その時々のトピックスを中心に有識者による「定期講演会」を開催。