日本企業の勝算

人材確保×生産性×企業成長

デービッド・アトキンソン著
2020年3月27日 発売
定価 1,760円(税込)
ISBN:9784492396520 / サイズ:四六/並/412

「世界に誇れる日本の経営を取り戻す」

日本を救い続けた伝説のアナリスト
×世界のエコノミスト174人、渾身の提言!

日本企業の「根本問題」を突き止め、人口減少時代の「最強経営」を明らかにする。

■本書の内容■
日本には、1つの「神話」が存在する。
大きな会社は「大企業病」で非効率、小さな会社ほど優れた技術と自由な空気に満ちている――。
しかし、企業規模が小さいほど生産性が低くなるのは、世界の常識。
ならば中小企業が多いほど生産性が低くなるのは「当然」で、実際に国別の生産性と企業規模には、
非常に強い相関が見られる。

そして日本には「小さな企業」が多すぎる。
それが「生産性の低下」だけでなく、ますます苦しくなる財政と社会保障、
広がり続ける格差、なかなか生まれないイノベーション、高まらない経営者の能力、
亀の歩みの働き方改革や女性活躍、一向に改善しない少子化など、
日本が抱えるさまざまな問題の「根本原因」になっている。

では、なぜ日本では中小企業が多くなってしまったのか。
その原因を突き止め、改善すれば、日本の生産性は高まり、再び先進国トップに躍り出ることができる。
本書ではその「具体策」を提言する。

■著者からのメッセージ■
今の日本企業は、人口が増加していた時代にできた制度に過剰適応しています。
日本人の給料が上がらないのも、働き方改革が広がらないのも、女性活躍が進まないのも、
格差も少子化も、すべてそれが原因です。
人口減少時代に入った以上、時代に合った経営に根本から変革するしか選択肢はありません。
本書では、日本企業のあるべき姿を徹底的に分析します。
その道を進めば、日本企業はふたたび世界に誇れるくらい強くなれます。
――デービッド・アトキンソン

■本書の構成■
第1章 実力はあるのに「結果」が出せない日本企業
第2章 「沈みゆく先進国」の企業には共通の課題がある
第3章 日本企業の生産性が低いのは、規模が小さすぎるからだ
第4章 「中小企業を守る」政策が日本企業の首を絞めている
第5章 「低すぎる最低賃金」が企業の競争を歪めている
第6章 日本の「経営者の質」が低いのは制度の弊害だ
第7章 人口減少で「企業の優遇政策」は激変する
第8章 人口減少時代の日本企業の勝算

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概要

伝説のアナリスト×世界のエコノミスト渾身の提言!日本企業の「根本問題」を突き止め、人口減少時代の「最強経営」を明らかにする。

目次

第1章 実力はあるのに「結果」が出せない日本企業
第2章 「沈みゆく先進国」の企業には共通の課題がある
第3章 日本企業の生産性が低いのは、規模が小さすぎるからだ
第4章 「中小企業を守る」政策が日本企業の首を絞めている
第5章 「低すぎる最低賃金」が企業の競争を歪めている
第6章 日本の「経営者の質」が低いのは制度の弊害だ
第7章 人口減少で「企業の優遇政策」は激変する
第8章 人口減少時代の日本企業の勝算

著者プロフィール

デービッド・アトキンソン  【著】
でーびっど・あときんそん

小西美術工藝社社長
1965年イギリス生まれ。日本在住31年。オックスフォード大学「日本学」専攻。裏千家茶名「宗真」拝受。
1992年ゴールドマン・サックス入社。金融調査室長として日本の不良債権の実態を暴くレポートを発表し、注目を集める。2006年に共同出資者となるが、マネーゲームを達観するに至り2007年に退社。2009年創立300年余りの国宝・重要文化財の補修を手掛ける小西美術工藝社に入社、2011年同社会長兼社長に就任。2017年から日本政府観光局特別顧問を務める。
『日本人の勝算』『デービッド・アトキンソン 新・観光立国論』(山本七平賞、不動産協会賞受賞)『新・生産性立国論』(いずれも東洋経済新報社)など著書多数。2016年に『財界』「経営者賞」、2017年に「日英協会賞」受賞。