ネットニュースではわからない本当の日本経済入門

伊藤 元重著
2021年8月20日 発売
定価 1,760円(税込)
ISBN:9784492396629 / サイズ:四六/並/310

日本経済の現状と見通しを、関連する経済理論とともに解説
ビジネスパーソン向けの経済学講義の決定版

「コロナ不況なのに、株価は異常に値上がりした」
「アメリカの景気がよくなって、円安に振れた」
「最近、ケインズが見直されている」
「日本には巨額の借金があるが、財政破綻を予想する人は少ない」・・・・
 
日々の経済ニュースは、実は全部つながっています。
ただし、ネットで短い記事を読んだり、日々の報道を断片的に見聞きしているだけでは、本質的な流れはわかりません。
本書は現実の生々しい経済現象を追いかけながら、それらを理解するのに必要なマクロ経済理論をやさしく解説しています。
経済学の知識を使うことでそれぞれのできごとのつながりが深く理解でき、グローバル経済や金融市場の見通しが抜群によくなることが実感できます。

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概要

経済理論がわかれば、ニュースの本質がよく見えてくる。やさしい語り口で人気の著者が社会人向けに書き下ろした経済学入門の決定版。

目次

序章  「戦後復興」政策と長期停滞の脱出策が議論に--コロナ後の経済
第1章 コロナ危機からの回復はいつか--GDPの理論
第2章 デジタルとグリーンがなぜ重要なのか--総需要と総供給
第3章 見直されるケインズ経済学--インフレとデフレ
第4章 コロナ危機が働き方改革を加速--労働市場
第5章 ゼロ金利政策の”深掘り”とは--金融
第6章 巨額の債務は何をもたらすか--財政
第7章 先進国に共通する長期停滞と格差拡大--経済成長
第8章 貿易収支の背後にマクロ経済問題--国際金融
第9章 バブルも危機も繰り返す--資産市場

著者プロフィール

伊藤 元重  【著】
いとう もとしげ

1951年静岡県生まれ。東京大学経済学部卒。1979年米国ロチェスター大学大学院経済学博士号(Ph.D.)取得。東京大学大学院経済学研究科教授を経て、2016年より現職。専門は国際経済学、ミクロ経済学。安倍政権の経済財政諮問会議議員を務め、現在、復興推進委員会委員長、気候変動対策推進のための有識者会議メンバー。
『伊藤元重が警告する日本の未来』『東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと』(いずれも東洋経済新報社)、『百貨店の進化』(日本経済新聞出版)、『経済大変動――「日本と世界の新潮流」を読み解く60の視点』(PHPビジネス新書)など著書多数。経済学教科書『入門経済学(第4版)』『ミクロ経済学(第3版)』『マクロ経済学(第2版)』(いずれも日本評論社)は定評がある。