世界経済の謎

竹森 俊平著
1999年12月18日 発売
定価 2,750円(税込)
ISBN:9784492442494 / サイズ:サイズ:A5判/ページ数:400

【著者より】



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\n経済学を学ぶのが、まったくはじめてという者にも、そのおもしろさがわかるような本を書けないか? こう考えたところ、近年の世界経済を、理論の目を通して見た、一編の「ストーリー」として物語るという構想が生まれた。


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本書では、最新の経済理論までを、数式を一切使わずに、経済学の知識がなくてもわかるように説明している。東アジアの通貨危機や、ヘッジ・ファンドLTCMの倒産といった、近年、世界で起こったスリルに満ちた出来事の「謎」を解くために、理論は「鍵」の役目をするのである。


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グローバル化した現代経済の「脆弱性」はどこにあるのか、というパズルを解いていく過程で、読者には、ジェット・コースターに乗ったようなスリルを味ジあわせようと考えている。経済学が、いかにエキサイティングな分野であるか。本書を読めばはっきりするであろう。

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概要

バブルの発生と崩壊、アジア通貨危機、ヘッジ・ファンドなど世界経済の謎から最新の経済理論まで、数式を使わず経済学の知識がなくてもわかるように解説。

目次


プロローグ 日本の開国
第1)部 国際取引の5つの動機
第1章 貿易から生まれる利益
第2章 異なった時点に行われる支出の交換
第3章 経常収支が決定されるメカニズム
第4章 危機回避の方法としての国際資本取引
第5章 保険業にとってのさまざまな危険
第6章 裁定―――価格差からのもうけをねらった行動
第7章 投機
第8章 バンド・ワゴン効果と1人勝ちの世界
第9章 オプション価格の理論
エピローグ―――デリバティブと巨大損失

第2)部 経済組織における「ねずみ講」的な仕組み
プロローグ アルバニアのねずみ講
第10章 ねずみ講とバブルの理論 
第11章 バブルは現実に起こるか?
第12章 貨幣の3つの機能
第13章 インフレ税とハイパー・インフレーション
第14章 銀行業と信用想像
第15章 金融危機と貸し渋り
第16章 日本と経済不振、アジアの経済不況
まとめ―――銀行業をめぐる政策論争の焦点
エピソード ジョン・ロウとミシシッピ・バブル
第17章 公的年金と人口趨勢―――重複世代モデル
終 章 社会保障制度の政治経済学