環境協力からみた共同体構想とは
新たな時代の東アジア共同体はどんな形になりうるか? 日本はそこで、どのような役割を担えるのだろうか? 「東アジア共同体構想」は、構想自体が長い歴史を持
つだけでなく、提案する国によりその範囲も役割も異なっている。
膠着感のある「東アジア共同体構想」に、環境協力、援助協力、資源問題という喫緊の、だがこれまで統合問題とは別個に考えられがちだった環境協力、援助協力という視点を持ちこみ、東アジアの統合の必要性、進め方等を新たに考え直そうとする試み。
序 章 グローバリゼーションと東アジア共同体構造 第I部 東アジア統合の政治経済 第1章 東アジア統合の政治経済:概説 第2章 国家と地域主義: 東アジアとヨーロッパの比較から 第3章 米国と東アジア地域主義: 需要・排除の論理と日本の役割 第4章 ヨーロッパの視点からみる東アジア統合: 舒論文と寺田論文へのコメント 第II部 東アジアの環境協力 第5章 東アジアにおける環境協力:解説 第6章 東アジアの国家間における 協力的環境ガバナンスの構築 第7章 東アジアの環境協力と地域環境制度: 日本の環境ODAと東アジア環境共同体の形成 第8章 北東アジアにおける環境・自然資源問題に関する 地域協力の可能性 第III部 新しいアジア共同体に向けて 第9章 環境協力からみた東アジア統合の必要性