欧州危機の真実

高屋 定美著
2011年7月8日 発売
定価 2,420円(税込)
ISBN:9784492443798 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:336


なぜこうなったのか、これからどうなるのか?



深刻な金融危機、不動産バブル崩壊、相次ぐ財政破綻……。欧州が今揺れに揺れています。ギリシャ、ポルトガルなどが相次いで国家破産の危機に陥り、統一通貨ユーロからの離脱すら囁かれています。欧州はなぜ、このような事態に陥ったのでしょうか? EUの枠組みに不備があったのでしょうか? 欧州の統合への道は果たして正しかったのでしょうか? 本書では、欧州の混乱を包括的に検討し、今後の行方を見通します。


商品を購入する

概要

ギリシャ、アイルランドをはじめとする欧州各国はなぜ深刻な財政危機に陥ったのか。救済のスキーム、出口政策には問題はないか。日本は第2のギリシャとなるのか。最新の状況を踏まえて将来像を予測する。

目次


序 章 EUにおける金融・経済危機の現状
第1章 なぜ金融危機は欧州で起きたのか
    ――今回の欧州での金融危機の背景
第2章 欧州各国は金融危機を防ぐことができたのか
    ――EU域内での金融危機の影響と加盟各国の対策
第3章 なぜ深刻な財政問題が発生したのか
    ――混迷する財政問題
第4章 国境を越えた政策調整は機能したのか
    ――EU主導の危機対策の有効性と限界
第5章 EUの金融規制改革とはどのようなものなのか
    ――世界的な金融監督体制の改革とEU
第6章 欧州経済の正常化は可能なのか
    ――今後のEU経済の焦点
第7章 日本はギリシャ、アイルランドとなるのか

 

著者プロフィール

高屋定美
たかや・さだよし

1963年、京都市に生まれる。86年神戸大学経済学部卒業。91年神戸大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。近畿大学商経学部教授を経て、現在関西大学商学部教授。博士(経済学。神戸大学)

著書に『EU通貨統合とマクロ経済政策』ミネルヴァ書房、2009年、『ユーロと国際金融の経済分析』関西大学出版、2009年などがある。