世界史の中の資本主義

エネルギー、食料、国家はどうなるか

水野 和夫編著/川島 博之編著
2013年6月7日 発売 在庫なし
定価 1,760円(税込)
ISBN:9784492443972 / サイズ:四六/上/272

16世紀の金融バブルがもたらした「世界史の大転換」期とあまりに酷似している現代社会。16世紀同様に、「長期デフレ社会」「先進国と新興国の逆転」は起こるのか。さらに、社会の不安定要因ともなっているエネルギーや食料価格の高止まりは続くのか。各分野を代表する識者たちが歴史の中に答えを見出すとともに、「次なる社会システム」の行方について論じる。

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概要

大膨張した金融資本主義はどこへ向かうのか。資源、食料バブルはいつまで続くのか。大転換後の「次なる社会」を読み解く。

目次

はじめに  世界史の中の資源バブル 
第1章 【資本主義】金融バブルが引き起こす世界史の大転換 
第2章 【エネルギー問題】シェール革命が進むも原油価格の大暴落は起こらない
第3章 【食料問題】これから世界は食料の「過剰な時代」へ突入する 
第4章 【世界システム】金融化した資本主義と第二の近代 
終 章  近代資本主義の終わりと次なる社会システムについて
座談会 「長い21世紀」において、資源、食料、資本主義はどこへ向かうのか

著者プロフィール

水野 和夫  【編著】
みずの かずお

1953年生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了。八千代証券(現・三菱UFJモルガン・スタンレー証券)入社。金融市場調査部長、執行役員、理事・チーフエコノミストなどを務める。2010年9月三菱UFJモルガン・スタンレー証券を退社し、内閣府大臣官房審議官、内閣官房内閣審議官。2013年4月より日本大学国際関係学部教授。主な著書に『100年デフレ』(日本経済新聞社、2003年)、『人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか』(日本経済新聞社、2007年)、『超マクロ展望 世界経済の真実』(共著:集英社、2010年)、『資本主義という謎』(共著:NHK出版、2013年)がある。

川島 博之  【編著】
かわしま ひろゆき

1953年生まれ。1977年東京水産大学卒業。1983年東京大学大学院工学系研究科博士課程単位取得のうえ退学(工学博士)。東京大学生産技術研究所助手、農林水産省農業環境技術研究所主任研究官、ロンドン大学客員研究員などを経て、現在、東京大学大学院農学生命科学研究科准教授。主な著書に『世界の食料生産とバイオマスエネルギー』(東京大学出版会、2008年)、『「食糧危機」をあおってはいけない』(文藝春秋、2009年)、『「作りすぎ」が日本の農業をダメにする』(日本経済新聞出版、2011年)、『データで読み解く中国経済』(東洋経済新報社、2012年)がある。