普通の人が、平凡な環境で、人と違う結果を出す
「今考えている事の逆が正解だ。でもそれは大きなミステイク」(セッツァー・ギャッビアーニ:ファイナル・ファンタジーⅥ)
新進気鋭の経営学者が企業の事例とマーケティング論分野の研究成果から打ち出す、経営学+哲学の新しい思考法!
【主な目次】
第1章 優れた経営者は直観する
・ジョブズは顧客に聞かなかった?
・リサーチなんて誰も信じていない?
第2章 ソーシャルメディアから本質直観を考える
・一つ目のエピソード:ネットの掲示板は信用できるか?
・二つ目のエピソード:ソーシャルメディアをうまく使いたいなら
・キットカットはなぜ駄洒落をブランディングに使えたのか
第3章 本質直観とは何か
・答えを持っているとすれば、それは自分だけ
・間違いなく「リンゴである」とは?
第4章 誰のどんな声を聞いてどう応えるか?――市場反応とセグメンテーション
・顧客の声を集めることの意味
・レッツノートの開発体制、苦難のPC事業の中で
・液晶が割れることは問題にするべきか
第5章 市場志向がめざすものとは?――オブザベーション
・イノベーションのジレンマから抜けだすために
・オブザベーション:顧客に聞かず顧客を見る
・ATMに鏡がつくようになった理由
第6章 無意識は取り出せるか?――心脳マーケティングとZMET
・写真を用いたインタビュー――ZMETの実際
・インターネット調査とテキストマイニング
・ハウス食品のシチュー開発
第7章 過去をたどって自分自身を問い直す――内観法(Introspection)
・「なぜ」という質問の問題点
・「雨」と「コンビニでおにぎりを買った」の因果関係
第8章 「質」と「量」の見かたを根本から更新する
・「カラスは黒い」をどう証明するか
・リサーチを行うことで社会が変わってしまうとしたら
・データは「事例」としての意味を持つ
第9章 リサーチを生かす組織の仕組み
・リサーチの結果は「完璧」?
・フロンティアを切りひらいてきた花王のマーケティング
・リサーチを歪めないための組織体制
第10章 ビジネス・インサイトの本質直観
・ヤマト運輸の創造的瞬間
・ダイエー、セブンイレブン、キットカット
・弱みと思っていたものを強みに読み替える
第11章 本質直観の本質直観
・もっとずっと昔から、すでに答えは知っていた、かもしれない
・「教養が大事だ」と「大学の知識は現実にはほとんど役に立たない」
第12章 直観をどうやって伝えるか(という問いは必要か?)
・「やってみなければわからない」の意味
・わからず屋の上司とは誰か