回転寿司の経営学

米川 伸生著
2011年9月16日 発売
定価 1,760円(税込)
ISBN:9784492502259 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:264


「奥義」を極めるなら、回転寿司に学べ!


 


外食不況のなか、なぜ回転寿司だけはいつも元気なのか――。回転寿司は安い代わりに粗悪とのイメージも今は昔、ちょっと名を知られた店より高品質の回転寿司店は無数にある昨今だ。なぜ高品質・安価で経営が成り立つのか。その秘密を明らかにしたのが本書である。



回転寿司店は多種多様ながら、その業態を虚心坦懐に観察するならば、高度な経営モデルが根づき、かつ時代に合わせて刷新されているのがよくわかる。イノベーション、マーケティング、ブランド管理、サービス・マネジメント、商品管理、顧客戦略など顧客創造に伴う知恵が濃密に詰まっている。まさに経営知識の宝庫であり、サービスの奥義がそこにある。



著者は「TVチャンピオン」優勝歴など、回転寿司にまつわる稀有な専門家である。読み終わった時にはちょっとした経営評論家になっているというのが持ち味である。

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概要

なぜ回転寿司は外食不況の中でも売上を伸ばし続けているのか? 数ある外食産業の中で、ここまでアイディアに富むものはない。人気の秘密を経営学に引きつけて解き明かす。

目次


第1章 流行る店は何が違うのか?

第2章 回転寿司・進化の軌跡を追う

第3章 「ご当地回転寿司」に見る回転寿司の未来図

第4章 回転寿司の「マグロ経済」: 一番人気、マグロをめぐる熾烈な戦い

第5章 原価率80%のトロと10%のツナマヨコーンに見る商品バランス

第6章 大手100円寿司業界に異変?:スシロー躍進で見えてきたこと

第7章 回転寿司を「経営学」する:F/Lコスト70%に見る経営感覚

第8章 回転寿司界の黒船「グルメ系100円寿司」の明と暗

第9章 最新回転寿司事情

第10章 グルメ系回転寿司大激戦区:札幌・金沢の回転寿司バトルに迫る

 

著者プロフィール

米川伸生
よねかわ・のぶお

回転寿司評論家・日本回転寿司協会専務理事。
1966年東京生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、泉麻人事務所にて、放送作家、ライター業に従事。「テレビ探偵団」「テレビの王様」など人気番組の構成や『POPEYE』『月刊プレイボーイ』など雑誌の連載を多数持つ。

2000年から回転寿司評論家として活動をはじめ、テレビ、雑誌等のブレーン、監修などを多数こなす。2007年、「TVチャンピオン2 回転寿司通選手権」(テレビ東京系)にて優勝。2011年、一般社団法人日本回転寿司協会の設立に伴い、専務理事に就任。

幼少時より外食といえば回転寿司かデパートの食堂かという二択の人生を歩み、回転寿司の魅力に取り憑かれていく。これまでに訪れた回転寿司店はのべ3000店以上、ここ4年だけでも1000店を越える。

著書に『首都圏厳選回転寿司激うまバイブル2010』(双葉社)などがある。