イノベーションとは何か

池田 信夫著
2011年9月29日 発売
定価 2,200円(税込)
ISBN:9784492502273 / サイズ:サイズ:A5判/ページ数:240


日本経済の未来も、日本企業の活路も、イノベーションにしかない。

しかし、いったいどうすれば、イノベーションは起こせるのか――?



 



・なぜ日本企業から、グーグルやアップルが生まれないのか?

・イノベーションが起こりやすい環境、起きにくい環境とは何か?

・政府、企業、個人はそれぞれ何ができるのか?とぞ



イノベーションを真正面から論じた本格的分析の書。 任天堂、ソフトバンク、ソニーなど、各企業のケースも満載。



<本書で検証するイノベーション、10の仮説>

1) 技術革新はイノベーションの必要条件ではない

2) イノベーションは新しいフレーミングである

3) どうすればイノベーションに成功するかはわからないが、失敗には法則性がある

4) プラットフォーム競争で勝つのは安くてよい商品とは限らない

5) 「ものづくり」にこだわる限り、イノベーションは生まれない

6) イノベーションにはオーナー企業が有利である

7) 知的財産権の強化はイノベーションを阻害する

8) 銀行の融資によってイノベーションは生まれない

9) 政府がイノベーションを生み出すことはできないが、阻害する効果は大きい

10) 過剰なコンセンサスを断ち切ることが重要だ


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概要

「ものづくりからイノベーションへ」。重要性は常に指摘されながら、真面目に論じられないイノベーションを正面から取り上げた画期的な1冊。起こりやすい条件から阻害要因、企業・政府の対策まで完全網羅。

目次


第1章イノベーションはどこから生まれるのか
【付録1】科学的発見とパラダイム
第2章 フレーミングの転換
【付録2】 長期的関係と共有知識
【ケース1】 任天堂の「水平思考」
第3章 プラットフォーム競争
【付録3】 進化ゲームと突然変異
【ケース2】 IBM-PC対クローン
第4章 ものづくりからアートへ
【ケース3】 スティーブ・ジョブズの「自閉的」戦略
第5章 起業とファイナンス
【ケース4】 ITバブルとウェブ2.0
第6章 成長のエンジン
【付録4】 成長理論と生産性
【ケース5】 ソフトバンクのまぐれ当たり
第7章 知的財産権はイノベーションを高めるか
【ケース6】 電子書籍
第8章 日本の挫折
【ケース7】 ソニーの挫折
終 章 イノベーションの可能性

著者プロフィール

池田信夫
いけだ・のぶお

株式会社アゴラブックス代表取締役。上武大学教授、SBI大学院大学客員教授。
1978年、東京大学経済学部を卒業後、NHK入社。93年に退職後、国際大学GLOCOM教授、経済産業研究所上席研究員などを歴任。学術博士(慶應義塾大学)。

著書に、『古典で読み解く現代経済』(PHPビジネス新書)、『日本経済「余命3年」』(共著、PHP研究所)など多数。

個人ブログの他、言論サイト「アゴラ」を主宰。
アゴラ:http://agora-web.jp/