企業が国境を越えるとき、
そこには異質のルールが待ち受ける
「どの国に進出すべきか?」「進出先国の制度や環境で成果はどう変わるか?」「撤退すべきか、すべきでないか?」などといったテーマは、海外進出を行う(あるいはすでに行っている)企業にとって、まさに経営の根幹にかかわる重要な命題である。
こうした課題について、サンプル数の非常に多い統計的な実証研究にもとづき、「新制度派理論」の観点から明らかにする。実際の企業の経営者や海外進出担当のビジネスマンが自らの方針決定の参考になるように、それぞれ平易な言葉で解説を加えており、実践的にも読める本となっている。
第1章 進出する国の選択は重要か? ――現地国と海外子会社の経営成果の関係 第2章 どの国に進出すべきか? ――現地国のポートフォリオ分析 第3章 進出する国と地域の選択はどちらが重要か? ――先進国と新興国の比較 第4章 なぜ進出ブームは起こるのか? ――自社の戦略か、他社への追随か 第5章 海外子会社の所有構造はどのように決まるのか? ――現地国と親会社の綱引き 第6章 何が撤退を決意させるのか? ――「意図した撤退」と「意図しない撤退」 第7章 どうすれば新興国で勝てるのか? ――技術移転と参入のタイミング