守りつつ攻める企業

井上 潤吾著
2011年6月10日 発売
定価 1,760円(税込)
ISBN:9784492521939 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:224


カイゼンを徹底しながら

イノベーションを起こす!


 

事業のライフサイクルを考えてみると、誕生から成長、成熟を経て衰退を迎える。誕生から成長の期間が「攻め」であり、その代表がイノベーションである。成熟から衰退を「守り」と考えると、その代表がカイゼンである。



事業のライフサイクルは、創業期・成長期は攻めるという行動をとり、成熟期・衰退期は守るという行動をとるのが普通であり、攻守の切り替えは急にはできない。しかし、事業のライフサイクル・マネジメントの視点に立つならば、各事業のライフサイクルを理解したうえで、いかに円滑に攻めから守りにシフトしていくか、そして、いかに革新的に守りから攻めに転換するかが要諦となる。



本書では、事業のライフサイクルを時間軸でマネジメントする方法を示し、各企業が「攻めつつ守り、守りつつ攻める」ことができる優良企業になるための方法が明かされる。



成長期・成熟期も終わり、衰退期の真っ只中にいる日本企業は多い。そうした企業に向けては、「次の攻めの準備」についてが解説されている。成長期にある事業・企業に対しては、攻守の切り替えのポイントが示され、「いつ、守りに入ればよいのか」「どのようにして守るのか」が解説されている。


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概要

攻める・守るという観点から企業の戦略とマネジメントを分析。企業の守りとはカイゼンであり、攻めとはイノベーションである。カイゼンとイノベーションの最適のバランスと切り替えポイントを探る。

目次


序 章 あなたの会社は守り一辺倒になっていないか
第1章 「攻守のサイクル」マネジメント
第2章 守りの本質
第3章 攻めの本質
第4章 よい攻め
第5章 優良企業の条件
    ――攻めつつ守り、守りつつ攻める

 

著者プロフィール

井上潤吾
いのうえ・じゅんご

ボストン コンサルティング グループ パートナー&マネージング・ディレクター。
東京大学工学部卒業、および工学系修士。ペンシルベニア大学経営学修士(MBA)。
ハイテク、産業財メーカーなどの業界を中心に、事業構造改革、新規事業立ち上げ、研究開発の活性化、営業改革などのプロジェクトを数多く手がけている。金融、通信業界等のITユーザー企業向けIT活用支援の経験も豊富。

共訳書に『情報スーパーハイウエーとリテールバンキング』(日経BP社)、『クラウゼヴィッツの戦略思考』(ダイヤモンド社)がある。