MBAの分析ツールの「使い方」が学べる
企業戦略事例集
不透明な時代に企業経営を行うためには、戦略思考力が不可欠である。本書では、事例分析をとおして、MBAの戦略分析の基本ツール(マーケティングの4P、業界の構造分析、PPM)の使い方を学ぶことができる。
企業戦略の事例として分析されているのは、サントリーの国内市場の構造変化に適合したマーケティング戦略、ニッチマーケットへの集中と強みの再定義を行ったエルピーダメモリ、新聞電子化のインパクト、インターネット販売を取り込み始めた家電量販店業界、逆張りのポートフォリオ・マネジメントを行う京セラ、の5つのケーススタディ。
「経営戦略分析の手法そのものは教科書で学んだけれども、具体的にどのように使うのかがよくわからない」人に最適なテキストであり、マクロ環境変化と企業の戦略的打ち手も分析することによって日本経済と日本企業の動向を理解することができる。
第1部 ケース分析 第1章 サントリー 第2章 エルピーダメモリ 第3章 電子化する新聞 第4章 家電量販店業界 第5章 京セラの全社戦略 第2部 マクロ環境の変化と企業の戦略的打ち手の傾向 第6章 2010年におけるマクロ経済環境の特徴 第7章 2010年の企業戦略の分析
沼上 幹
ぬまがみ・つよし
1960年静岡県生まれ。1983年一橋大学社会学部卒業。1988年一橋大学大学院商学研究科単位取得退学。2000年一橋大学博士(商学)。現在、一橋大学大学院商学研究科教授。