アマチュアから「プロ」まで
スポーツビジネスのはじめての本格的な入門書
欧米ではスポーツ経営はすでに一つの体系的学問となっている。だが、日本では歴史の浅さもあって、13兆円の産業規模にもかかわらず、まだ十分な取組みが進んでいるとは言い難い。
本書の目的はトップ・スポーツビジネスのエッセンスを一つの体系的な知識として提示することにある。変転をきわめる世界のなかで、スポーツをめぐる状況も限りない変化の波にさらされている。しかし、巨大な変化を味方とし、チャンスにつなげることもできるはずである。
Jリーグ発足に尽力し、ワールドカップの日本への招致、なでしこジャパン誕生にもかかわった第一人者が執筆した、豊富な実例とともにエッセンスを体系的な知識として学ぶことのできる、アマチュアから「プロ」までスポーツビジネスのはじめての本格的な入門書。
序 章 スポーツビジネスの世界 第1部 欧米のスポーツビジネス 第1章 欧米のスポーツリーグ 第2章 欧米のリーグ構造と特徴 第3章 欧米のプロスポーツクラブ 第2部 日本のプロスポーツの経営 第4章 プロ野球 第5章 Jリーグ 第6章 バスケットボール 第7章 個人競技のスポーツビジネス 第3部 スポーツビジネスのトリプルミッション 第8章 トリプルミッション 第9章 逆台形モデル 第4部 メディアとスポーツ 第10章 TVとスポーツ 第11章 スポーツとインターネット 第12章 スポーツとスポンサーシップ 第5部 スポーツ産業 第13章 スポーツ用品メーカー 第14章 スタジアム 第15章 日本人のスポーツライフ 終 章 国とスポーツ
平田竹男
ひらた・たけお
1960年大阪生まれ。横浜国立大学経営学部卒業、ハーバード大学J.F.ケネディスクール行政学修士、東京大学工学博士。
1982年通商産業省(現経済産業省)入省。在ブラジル日本大使館一等書記官、通商政策局資金協力室長等を歴任。プロリーグ化検討委員会に参加し、Jリーグ発足に尽力。日本サッカー協会国際委員としてワールドカップ日本招致にも携わる。資源エネルギー庁石油天然ガス課長を最後に退官し、2002年日本サッカー協会専務理事に就任。なでしこジャパン誕生や女子サッカー、フットサルの普及に尽力。
2006年からは早稲田大学大学院スポーツ科学研究科教授。また日本スポーツ産業学会理事長、日本陸上競技連盟監事、東京マラソン財団理事、日本プロテニス協会常務理事を務める。
主な著書に、『サッカーという名の戦争』(新潮社)、『トップスポーツビジネスの最前線』(講談社)、『野球を学問する』(新潮社,桑田真澄との共著)、『なでしこジャパンはなぜ世界一になれたのか?』(ポプラ社)など多数。