経営戦略とは何か? どう具体的に役に立てるのか?
「企業間で業績の違いはなぜ生まれるのか」という問いをめぐって展開されてきた経営戦略(事業戦略・競争戦略)の主要な経営戦略の理論的な考え方をわかりやすい形で整理し、理論的な考え方の全体像を把握したうえで、現実に生じる物事を考えるための「概念的な」道具立てを提供することを目的としたテキスト。
数多くの日本企業を題材にした事例を多数交え、一般のビジネスマンの目線に立って考え、企業経営にまつわる疑問の答えを見つけるためのヒントを与えてくれる。2003年の刊行以来、多くの大学・大手企業で使われてきた日本人著者によるスタンダードなテキストを10年ぶりに改訂。
第1部 戦略理論の基本 第1章 経営戦略の理論とは 第2部 競争戦略の4つのアプローチ 第2章 ポジショニング・アプローチ 第3章 資源アプローチ 第4章 ゲーム・アプローチ 第5章 学習アプローチ 第3部 複眼的戦略アプローチの応用 第6章 戦略思考のバランス 第7章 全社戦略 終 章 日本企業の問題と戦略の重要性 補 論 企業の「一般戦略」
青島矢一
あおしま・やいち
一橋大学イノベーション研究センター教授。
1965年静岡県生まれ。1987年一橋大学商学部卒業。1996年マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院博士課程修了。一橋大学産業経営研究所(現イノベーション研究センター)助教授などを経て、2012年より現職。
主な著書に『イノベーションの理由』(共著、有斐閣)、『メイド・イン・ジャパンは終わるのか』(共編著、東洋経済新報社)などがある。
加藤俊彦
かとう・としひこ
一橋大学大学院商学研究科教授。
1967年愛知県生まれ。1990年一橋大学商学部卒業。1997年同大学大学院商学研究科博士課程修了。東京都立大学経済学部助教授、一橋大学大学院商学研究科助教授などを経て、2011年より現職。
主な著書に『技術システムの構造と革新』(白桃書房)、『組織の〈重さ〉』(共著、日本経済新聞出版社)などがある。