――究極の経営指標はあるのか?
本書は単なる経営指標の本ではありません。
指標を企業経営の視点から論じている本です。
数値・指標の算出方法やそれらを使って企業をどう分析するかを論じた書籍は数え切れないほどあります。
企業や事業の業績を測るのが経営指標ですが、その目的であり意義は何でしょうか?
業績測定や分析そのものにあるわけでありません。
ましてや、経営指標をいかに正確に計算できるかでもありません。
その目的・意義は、指標を適切に使用し、企業価値を向上させていくことにあります。
したがって、経営をとりまく環境や経営思想、つまり「適切な経営とは何か?」が変化すれば、おのずと使用される経営指標、「会社のものさし」は変化していくのです。
序 章 経営指標のカテゴリー 第1部 高度成長からバブルへ 第1章 高度成長下の規模拡大 第2章 売らないものの値段は無意味 第3章 「つぶれにくさ」を測る数値 第4章 バブル株価を正当化する 第2部 リストラとグローバル化への対応 第5章 バブル崩壊への対応 第6章 借金を返すべし 第7章 将来を割り引くという作法 第8章 制度改正とガバナンス構造の変化 第9章 ただではなかった株主資本 第10章 リバイバルでの使い方 第11章 投資銀行のグローバル指標 第12章 一世を風靡した○VA 第13章 ネットバブルをどう見誤ったか 第3部 見えないものへの対応 第14章 将来を今とらえる 第15章 わからないほうが価値がある 第16章 非財務も見よう 第17章 リスクの精緻化 第18章 企業を守るための返金 終 章 究極の指標はあるのか