驚くべきことだが、この本に書かれていることは、
すべて実際にあったことである!
商品への異物混入、個人情報の漏洩、反社会勢力からの脅迫・・・。企業はあらゆるリスクにさらされ、不祥事や事件などの"異常事態"は毎日のように起こる。一度想定外の最初の危機が発生すると、他の危機が連鎖して、制御不能に陥り、無惨な結果に至る。あの時こうしておけばよかった、と常に後から後悔するのが「危機」というものだ。
本書は、危機管理の専門家として筆者たちが実際にコンサルティングに携わった企業不祥事や事件を踏まえて、会社の"落とし穴"を21のドラマ仕立てで解き明かす。現実的なシナリオを設定し、企業が犯しやすい過大を浮き彫りにしながら、事態悪化の方向性を具体的に再現してみせる。また、そうした事態の中でたぐり寄せるべき適切な選択肢を対応策として解説している。そう、この本は企業担当者にとって、正しい出口に至るための道先案内なのだ。
特に、会社で組織に責任を持つ管理職の立場になったのなら、本書は必読である。会社と仲間を守るノウハウと技術がここにある。
緊迫の8ケース それは突然はじまった。 ケース1 異物混入 ケース2 個人情報流出 ケース3 モンスタークレーマー ケース4 隠蔽 ケース5 商品流出 ケース6 取引先に疑惑 ケース7 保険金詐欺 ケース8 企業買収 苦悶の5ケース 内なる敵。 ケース9 不適切会計 ケース10 粉飾決算 ケース11 余資運用失敗 ケース12 疑惑社員 ケース13 事故災害 グローバル時代の3ケース 海外に潜む逢魔。 ケース14 誘拐 ケース15 セクシャルハラスメント ケース16 子会社の不正取引 新たな脅威3ケース デジタル社会の落とし穴。 ケース17 SNSによる風評連鎖 ケース18 木蜜情報流出 ケース19 デジタルフォレンジック 損保が挑む2ケース 特別編。 ケース20 特殊捜査班SIU ケース21 自然災害