パブリック・アフェアーズ戦略

西谷 武夫著
2011年11月25日 発売
定価 1,980円(税込)
ISBN:9784492533024 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:224

ルールに縛られるな、ルールを創り出せ。




税制、製品規格、安全基準など、ビジネスではあらゆる場面でルールに直面する。そのルールを、政府・関係団体などに働きかけ、自社に都合よく作り変える――それこそが、「パブリック・アフェアーズ戦略」の目的である。



この戦略はグローバル市場ではもはや常識となっており、米国・EU・中国・日本など各地で、世界規模の「ルール策定戦争」が始まっている。昨今話題のTPPなどは、その典型的な事例である。

日本企業は、この戦争に完全に出遅れてしまった。


ルール策定に関与できない企業は、自社に不利なルールを受け入れざるを得ず、最初からハンデを背負って戦うことを余儀なくされてしまう。ルールに縛られるのではなく、ルールを創り出す企業が生き残る時代に入ったのである。



本書は世界各国で40年以上、対政府渉外活動のコンサルタントとして活躍し、経済産業省の研究会の委員でもある筆者が、世界の「ルール策定戦争」の現状を解説。
その戦争に打ち勝つための戦略=パブリック・アフェアーズ戦略を初めて明らかにする。

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概要

「ビジネスのルールは守るものではなく、自社に都合よく創り変えるものである」というグローバル市場の常識を解説。日本企業が「ルール策定競争」に打ち勝つための戦略を解説する。

目次


第1章 今、なぜパブリック・アフェアーズ戦略が必要か
第2章 ますます高まるパブリック・アフェアーズ戦略の重要性
第3章 パブリック・アフェアーズの戦略と仕組みづくり
第4章 パブリック・アフェアーズ戦略を展開する
第5章 各国のパブリック・アフェアーズ活動の実情

著者プロフィール

西谷武夫
にしたに・たけお

ウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイド株式会社代表取締役会長。
上智大学卒業。1966年から5年間、アムステルダム市観光協会及び同振興財団でオランダを「欧州の玄関口」とする新政策の下、日本からの企業・観光誘致戦略に従事。 その後現在まで、国際PR(現ウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイド株式会社)で、日本企業の海外進出と外国企業の日本参入に伴う広報・政府渉外活動を担当。
自動車通商摩擦、半導体戦争、電気通信機器政府調達、IT技術標準化関連、農林水産物の市場開放、建設、医薬品・機器問題等数多くの通商摩擦案件にコンサルタントとして関与。
ワシントン、ブリュッセル、中近東等での政府・議会・業界関係者を対象とするパブリック・アフェアーズ戦略経験が豊富。
さまざまなコミュニケーション手法を組み合わせ、企業と政府・社会間の創造的な問題解決策を編み出す。
『企業の名声』(レスリー・ゲインズ=ロス著、田村勝省訳、一灯舎)の日本語版監修。