【著者からのメッセージ】
リーダーの仕事とは、人心を掌握し、衆知を集め、彼らに全力を尽くして働いてもらうことだ。そのためには、進むべき方向と各人のなすべきことを言葉で示し、それに心の底から納得してもらわなければならない。
そのための道具は、つまるところ言葉しかない。
リーダーにとって、言葉は命なのである。
(「はじめに」より)
第1章 コマツを甦らせた言葉力 「見る」「語る」「実行する」によるV字回復の軌跡 第2章 言葉の力はファクトで決まる 事実、全体、本質を「見る」ことがすべての出発点 第3章 リーダーの言葉力 この言葉、この伝え方が人と組織を動かす 第4章 リーダーの実行力 誠意がない言葉には人はついてこない 第5章 言葉のあふれる会社は強い コマツのコミュニケーション革命 第6章 これから日本を背負って立つリーダーへ グローバル時代に求められるリーダーの条件と助言
坂根正弘
さかね まさひろ
コマツ(株式会社小松製作所)取締役会長、日本経済団体連合会副会長
1941年生まれ。島根県出身。63年、大阪市立大学工学部卒業、コマツに入社し、粟津・大阪工場でブルドーザーの設計を行う。71年品質管理課、81年小松アメリカ・サービス部等の勤務を経て、89年取締役、91年小松ドレッサーカンパニー(現コマツアメリカ)社長、94年常務取締役、97年専務取締役、99年代表取締役副社長、2001年代表取締役社長就任。
就任直後、創業以来初の赤字に直面するが、構造改革を断行し、翌期にはV字回復を達成。
中国や東南アジア、アフリカなどの新興国にグローバル展開を進める。2007年代表取締役会長。2010年より現職。2008年デミング賞本賞を受賞
著書に『限りないダントツ経営への挑戦』日科技連出版社、『ダントツ経営』日本経済新聞出版社。