知識サービスマネジメント

村上 輝康著
2012年3月2日 発売
定価 3,080円(税込)
ISBN:9784492533079 / サイズ:サイズ:A5判/ページ数:288

知識で稼ぐ「プロ」必修のノウハウ、初の体系化




日本経済は、1970年代には第二次産業がGDPの40%を占めていたが、今やその比率は25%を下回る。残りの75%は基盤サービスを含めた広義のサービス産業が占めている。



日本は、「モノづくりに強い国」ではあっても、もはや「モノづくりの国」ではない。一方で、日本経済の知識サービス産業化が言われながらも、米国の経営コンサルティングの市場規模20兆円に対して、日本のそれは10分の1の2兆円規模にすぎない。



それでは、いかなる形で日本の未来を開く知識サービスのモデルがありうるのだろうか? コンサルティングの草分け・野村総合研究所の創立からシンクタンク業務に携わり、40余年にわたってフロントを走り続けてきた著者によれば、


日本のこれからの強みを最大限発揮させる業務形態は「知識サービスマネジメント」


である。現代のホワイトカラーの仕事のほとんどは、広義の知識サービスであるといってよいものの、その少なからざる部分には体系が存在しなかった。著者によれば、知識サービスの体系化のためには、知っておくべきこと、知っておけば乗り切れること、そんな知識が山ほどある。



本書は、知識サービスマネジメント能力を身に付けるための必修のノウハウとスキルを4つの作法と7つの骨法によって初めて体系化した野心的な著作である。

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概要

いかなる形で日本の未来を開く知識サービスモデルがありうるのか。コンサルティングの草分け・野村総合研究所で44年フロントを走り続けてきた著者が作法と骨法を明かす。

目次


第I部 知識サービス産業の展望
第I章 知識サービスとは
第II章 知識サービス産業の誕生と成長
第II部 知識サービスマネジメントの作法
第III章 知識サービスプロセス
第IV章 知識サービスの経営オペレーション
第V章 知識サービスの経営モデル
第VI章 知識サービスの価値と価格
第III部 知識サービスマネジメントの骨法
第VII章 知識サービスマネジメントの骨法とは
第VIII章 日本の知識サービス産業のフロンティア

 

著者プロフィール

村上輝康
むらかみ・てるやす

野村総合研究所 シニア・フェロー
(2012年4月より産業戦略研究所代表)
1968年野村総合研究所入社.社会システム研究部長,技術戦略研究部長,研究理事を経て,1996年取締役.1997年常務,2000年専務,2001年代表取締役専務リサーチコンサルティング部門・国際部門・研究開発担当を経て,2002年,理事長.2008年4月よりシニア・フェロー. サービス産業生産性協議会副代表幹事.株式会社ベネッセホールディングス独立取締役.科学技術振興機構社会技術研究開発センター問題解決型サービス科学研究開発プログラムアドバイザー.産業技術総合研究所日本を元気にする産業技術会議委員等.
情報学博士(京都大学),公共国際問題修士(ピッツバーグ大学),経済学士(京都大学).

著(共著)書・論文に『産業創発』,『仕組み革新』,『未来萌芽』,『創造の戦略』(英語,スペイン語,韓国語でも翻訳出版),『ユビキタス・ネットワーク』,「日本企業の競争様式の転換」,『Global Insecurity』,「Ubiquitous Networks: The New IT Paradigm」等.