知識で稼ぐ「プロ」必修のノウハウ、初の体系化
日本経済は、1970年代には第二次産業がGDPの40%を占めていたが、今やその比率は25%を下回る。残りの75%は基盤サービスを含めた広義のサービス産業が占めている。
日本は、「モノづくりに強い国」ではあっても、もはや「モノづくりの国」ではない。一方で、日本経済の知識サービス産業化が言われながらも、米国の経営コンサルティングの市場規模20兆円に対して、日本のそれは10分の1の2兆円規模にすぎない。
それでは、いかなる形で日本の未来を開く知識サービスのモデルがありうるのだろうか? コンサルティングの草分け・野村総合研究所の創立からシンクタンク業務に携わり、40余年にわたってフロントを走り続けてきた著者によれば、
日本のこれからの強みを最大限発揮させる業務形態は「知識サービスマネジメント」
である。現代のホワイトカラーの仕事のほとんどは、広義の知識サービスであるといってよいものの、その少なからざる部分には体系が存在しなかった。著者によれば、知識サービスの体系化のためには、知っておくべきこと、知っておけば乗り切れること、そんな知識が山ほどある。
本書は、知識サービスマネジメント能力を身に付けるための必修のノウハウとスキルを4つの作法と7つの骨法によって初めて体系化した野心的な著作である。
第I部 知識サービス産業の展望 第I章 知識サービスとは 第II章 知識サービス産業の誕生と成長 第II部 知識サービスマネジメントの作法 第III章 知識サービスプロセス 第IV章 知識サービスの経営オペレーション 第V章 知識サービスの経営モデル 第VI章 知識サービスの価値と価格 第III部 知識サービスマネジメントの骨法 第VII章 知識サービスマネジメントの骨法とは 第VIII章 日本の知識サービス産業のフロンティア