戦略マップ [復刻版]

バランスト・スコアカードによる戦略策定・実行フレームワーク

ロバート・S・キャプラン著/デビッド・P・ノートン著/櫻井 通晴監訳/伊藤 和憲監訳/長谷川 惠一監訳
2014年1月31日 発売 在庫なし
定価 5,280円(税込)
ISBN:9784492533390 / サイズ:A5/上/568

1枚の地図に集約するから、優れた戦略が見えてくる!
組織の「無形の資産(インタンジブルズ)」を可視化し、
企業価値を創造するプロセスを「見える化」

本書はバランスト・スコアカードの生みの親である、ロバート・S・キャプランとデビッド・ノートンによる戦略マップの解説書である。解説書といっても、理論を述べただけではなく、20社以上のケースもあわせて紹介している。

戦略マップとはバランスト・スコアカードの4つの視点(財務の視点、顧客の視点、内部プロセスの視点、学習と成長の視点)から定められた組織の戦略目標それぞれの関係を明らかにするものである。戦略目標間の因果関係が示され、1枚のロードマップとして戦略の全体像が示され、現場へ戦略を落とし込むツールとなる。

戦略マップの意義は大きく3つある。
ひとつは、戦略策定に有効に活用できること。
2つめは、策定された戦略を成功裏に実行していくかに活用できること。
3つめは、企業がもつ「無形の資産(インタンジブルズ)」がどのように企業価値を創造するかを見える化すること。

この3つ以外にも経営革新、IT投資の評価、内部監査方法の改善、IR、経営品質向上などにも貢献する。

本書は2005年に刊行された『戦略マップ』の復刻版。復刻版を機に、翻訳を全面的に見直し、訳注も追加することで読みやすくなっている。

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概要

1つの地図に集約できるから優れた戦略が見えてくる!キャプランとノートンによる名著がより読みやすく、より正確に改訳されて復刊。

目次

第1部 概観

第1章 序論
第2章 戦略マップ

第2部 企業価値創造のプロセス

第3章 業務管理のプロセス
第4章 顧客管理のプロセス
第5章 イノベーションのプロセス
第6章 規制と社会のプロセス

第3部 インタンジブルズ

第7章 無形の資産を企業の戦略に方向づける
第8章 人的資本レディネス
第9章 情報資本レディネス
第10章 組織資本レディネス

第4部 戦略と戦略マップの構築

第11章 戦略マップのカスタマイズ
第12章 戦略実行キャンペーンの計画

第5部 ケースファイル

第13章 民間企業
第14章 公的組織
第15章 非営利組織

著者プロフィール

ロバート・S・キャプラン  【著】
ろばーと きゃぷらん

ハーバード大学ビジネススクールのマービン・バウワー基金講座教授。世界を代表する管理会計研究者として知られている。最近の研究、教育、コンサルティング、講演の主要なテーマは、戦略と業績評価および原価計算システムで、とりわけバランスト・スコアカード(BSC)と活動基準原価計算(ABC)は日本を含む世界の学界とビジネスに多大な影響を与えた。最高の教育者に与えられるアメリカ会計学会の学会賞(Outstanding Educator Award)、イギリス勅許管理会計担当者協会から与えられる会計学への貢献賞(Outstanding Contributions to the Accounting Profession)などを受賞。パラディウム社(その前身はバランスト。スコアカード・コラボラティブ)の共同創始者。

デビッド・P・ノートン  【著】
でびっど のーとん

バランスト・スコアカード・コラボラティブ共同創始者。パラディウム社ディレクター。同社はバランスト・スコアカードのアプローチを戦略実行のために世界中で利用促進するための専門的なサービス会社(その前身はバランスト・スコアカード・コラボラティブ)。彼自身は戦略的な業績管理の分野でのマネジメント・コンサルタントであると同時に博士号をもち、研究者でもある。キャプランとともにバランスト・スコアカードの創始者の1人で、キャプランとの共著は『バランス・スコアカード』(生産性出版、1997年)、『戦略バランスト・スコアカード』(東洋経済新報社、2001年)などがある。

櫻井 通晴  【監訳】
さくらい みちはる

城西国際大学経営情報学部客員教授、専修大学名誉教授。

伊藤 和憲  【監訳】
いとう かずのり

専修大学商学部教授。

長谷川 惠一  【監訳】
はせがわ けいえいち

早稲田大学商学学術院教授。