バランスト・スコアカードによる戦略策定・実行フレームワーク
1枚の地図に集約するから、優れた戦略が見えてくる!
組織の「無形の資産(インタンジブルズ)」を可視化し、
企業価値を創造するプロセスを「見える化」
本書はバランスト・スコアカードの生みの親である、ロバート・S・キャプランとデビッド・ノートンによる戦略マップの解説書である。解説書といっても、理論を述べただけではなく、20社以上のケースもあわせて紹介している。
戦略マップとはバランスト・スコアカードの4つの視点(財務の視点、顧客の視点、内部プロセスの視点、学習と成長の視点)から定められた組織の戦略目標それぞれの関係を明らかにするものである。戦略目標間の因果関係が示され、1枚のロードマップとして戦略の全体像が示され、現場へ戦略を落とし込むツールとなる。
戦略マップの意義は大きく3つある。
ひとつは、戦略策定に有効に活用できること。
2つめは、策定された戦略を成功裏に実行していくかに活用できること。
3つめは、企業がもつ「無形の資産(インタンジブルズ)」がどのように企業価値を創造するかを見える化すること。
この3つ以外にも経営革新、IT投資の評価、内部監査方法の改善、IR、経営品質向上などにも貢献する。
本書は2005年に刊行された『戦略マップ』の復刻版。復刻版を機に、翻訳を全面的に見直し、訳注も追加することで読みやすくなっている。