「好き嫌い」と才能

楠木 建編著
2016年4月22日 発売
定価 1,980円(税込)
ISBN:9784492533826 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:512

仕事の最強論理は「努力の娯楽化」!



20万部突破のロングセラー経営書『ストーリーとしての競争戦略』の著者が19人の経営者・プロフェッショナルに迫る「好きこそものの上手なれ」の内実。



★登場する経営者・プロフェッショナル

宮内義彦、玉塚元一、為末大、磯﨑憲一郎、高岡浩三、鎌田和彦、高島宏平、中竹竜二、野口 実、篠田真貴子、仲暁子、広木隆、大山健太郎、常見陽平、中川淳一郎、杉本哲哉、丸山茂雄、木川眞、米倉誠一郎



巻末には、著者自身へのロングインタビューを収録。



才能の源泉に は、その人に固有の「好き嫌い」がある。とにかく好きなので、誰からも強制されなくても努力をする。それは傍目には「努力」でも、本人にしたら「娯楽」に等しい。努力をしているのではなく、没頭しているのである。そのうちにやたらに上手くなる。人に必要とされ、人の役に立つことが実感できる。すると、ますますそれが好きになる。「自分」が消えて、「仕事」が主語になる。ますますうまくなる。さらに成果が出る。この好循環を繰り返すうちに、好きなことが仕事として世の中と折り合いがつき、才能が開花する。才能は特定分野のスキルを超えたところにある。(「まえがき」より)

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概要

すべては「好き嫌い」から始まる。日本を代表する18人の経営者・プロフェッショナルとの対談集。

目次

01 宮内義彦 (オリックス シニア・チェアマン)
  「自分の足で立つ」のが好き
02 玉塚元一  (ローソン 代表取締役社長)
 「壁に向き合う」のが好き
03 為末大 (元プロ陸上選手)
 「走りながら考える」のが好き
04 磯﨑憲一郎 (小説家)
  「予定調和」が嫌い
05 高岡浩三 (ネスレ日本 代表取締役社長兼CEO)
  「仮説と実験」が好き
06 鎌田和彦 (オープンハウス 副社長)
  「各論まじめ、総論適当」が好き
07 髙島宏平 (オイシックス 代表取締役社長)
  「大名の仕事」が好き
08 中竹竜二 (日本ラグビーフットボール協会 コーチングディレクター)
  「リードする」のが嫌い
09 野口実 (エービーシー・マート 代表取締役社長)
  「現場で売る」のが好き
10 篠田真貴子 (東京糸井重里事務所 取締役CFO)
  「要するにこういうこと」が好き
11 仲暁子 (ウォンテッドリー 代表取締役CEO)
  「最短距離の最大インパクト」が好き
12 広木隆 (マネックス証券 チーフ・ストラテジスト)
  「声高に正論を言う」のが嫌い
13 大山健太郎 (アイリスオーヤマ 代表取締役社長)
  「下請けの仕事」が嫌い
14 常見陽平 (千葉商科大学国際教養学部専任講師)
      中川淳一郎 (ネットニュース編集者)
  「この野郎!精神」が好き
15 杉本哲哉 (グライダーアソシエイツ 代表取締役社長CEO)
  「ちょっと先を見る」のが好き
16 丸山茂雄 (音楽プロデューサー)
  「人の土俵で相撲を取る」のが嫌い
17 木川眞 (ヤマトホールディングス 代表取締役社長)
  「修羅場で腹をくくる」のが好き
18 米倉誠一郎  (一橋大学イノベーション研究センター 教授)
  「人のスイッチを入れる」のが好き
19 楠木建  (一橋大学大学院国際企業戦略研究科 教授)
 「好きこそものの上手なれ」が好き

著者プロフィール

楠木 建  【編著】
くすのき けん

一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授。1964年東京都生まれ。92年一橋大学大学院商学研究科博士課程修了。一橋大学商学部助教授および同イノベーション研究センター助教授などを経て、2010年より現職。専攻は競争戦略。著書に、『ストーリーとしての競争戦略』『「好き嫌い」と経営』(ともに東洋経済新報社)、『好きなようにしてください』(ダイヤモンド社)、『経営センスの論理』(新潮新書)、『戦略読書日記』(プレジデント社)、Dynamics of Knowledge, Corporate Systems and Innovation、Management of Technology and Innovation in Japan(ともに共著、Springer)など。