ピボット・ストラテジー

未来をつくる経営軸の定め方、動かし方

オマール・アボッシュ著/ポール・ヌーンズ著/ラリー・ダウンズ著/牧岡 宏監修/小林 啓倫訳
2019年10月4日 発売
定価 2,640円(税込)
ISBN:9784492534182 / サイズ:四六/並/448

変化し続ける企業だけが高収益を実現できる!

「潜在的な収益価値」を獲得する「賢明なピボット」=方向転換の方法とは?

アクセンチュア、コムキャスト、ウォルマート、ペプシコ、フィリップス、ユニクロ・・・・・・
100社以上の企業はどのようにして「過去・現在・未来」の価値を発見し、成長につなげているのか。

本書では、創造的破壊の荒波の中で、その流れの力を利用し、生き残るために、
アクセンチュア自身が実行した戦略、現実を紹介している。

アクセンチュアはこの体験をサービスに変え、教訓を多くのクライアントに提供している。
本書では、その物語を、100を超えるケーススタディを通じて紹介している。
それは「賢明なピボット」がアクセンチュアにとってだけでなく、
業界や地域を問わず多くの企業に勝利をもたらす戦略であると証明するものといえる。

これまで誰も手を付けていない新しい収益源、市場の非効率性が原因で
「封印された」状態になっている「潜在的収益価値」を他社より先に手に入れて、
将来の成長を確実なものにするための戦略が「賢明なピボット」である。

【主要目次】
PART1 潜在的収益価値を解放する
第1章 潜在的収益価値のギャップ―創造的破壊をチャンスに変える
第2章 7つの過ち―潜在的収益価値の解放を妨げるもの
第3章 7つの勝利戦略―潜在的収益価値を解放するカギ

PART2 賢明なピボット(Wise Pivot)
第4章 賢明なピボット(Wise Pivot)―過去・現在・未来の事業における価値の発見と成長
第5章 過去・現在・未来―成長を再開し、利益を加速させ、規模を拡大して勝利をつかむ
第6章 イノベーションのピボット―集中・制御・志向
第7章 財務のピボット―固定資産・運転資本・人的資本
第8章 人材のピボット―リーダーシップ・労働・文化
結論 自らのブロックを見つけよう

試し読み

商品を購入する

概要

変化し続ける企業だけが高収益を実現できる。「潜在的収益価値」を発見する「賢明なピボット」の方法を100以上の事例で解説

目次

イントロダクション 「再構築」を再構築する

PART1 潜在的収益価値を解放する
第1章 潜在的収益価値のギャップ―創造的破壊をチャンスに変える
 価値はどうやって封印されるのか
 ビッグバン型創造的破壊と圧縮型創造的破壊
 潜在的収益価値が眠る4つの場所
第2章 7つの過ち―潜在的収益価値の解放を妨げるもの
 潜在的収益価値がもたらす危機
 7つの過ち
第3章 7つの勝利戦略―潜在的収益価値を解放するカギ
 テクノロジー主導
 絶え間ない関係構築
 データ主導型の事業展開
 インテリジェントな資産管理
 包括的なアプローチ
 新たな人材管理の導入
 エコシステムの活用

PART2 賢明なピボット
第4章 賢明なピボット―過去・現在・未来の事業における価値の発見と成長
 アクセンチュアのピボットの開始
 過去の事業・現在の事業・未来の事業
 アクセンチュアのピボットの実行
 未来へのピボット
第5章 過去・現在・未来―成長を再開し、利益を加速させ、規模を拡大して勝利をつかむ
 過去の事業:未来の成長を促すためにイノベーションを行う
 現在の事業:「花形」事業を目指す
 未来の事業:成功するために規模を拡大する
 過去・現在・未来を統合する:ポートフォリオ型のピボット
第6章 イノベーションのピボット―集中・制御・志向
 ヴァルハラへのピボット
 イノベーションのピボット
 「集中」のレバー:イノベーションはどの程度集権化されるべきか?
 「制御」のレバー:イノベーターはどの程度自律性を与えられるべきか?
 「志向」のレバー:イノベーターはどの程度の潜在的収益価値のギャップに狙いを定めるべきか?
第7章 財務のピボット―固定資産・運転資本・人的資本
 財務のピボット
 「固定資産」のレバー:いつインフラは資産から負債に変わるのか?
 「運転資本」のレバー:在庫はどのくらいが適切か?
 「人的資本」のレバー:自社の従業員を評価できているか?
第8章 人材のピボット―リーダーシップ・労働・文化
 奇妙なコンビ
 人材のピボット
 「リーダーショップ」のレバー:オペレーター型から起業家型へ
 「労働」のレバー:人間とマシンの間のバランスを取る
 「文化」のレバー:ひとつの文化と「文化の中の文化」をバランスさせる
結論 自らのブロックを見つけよう

著者プロフィール

オマール・アボッシュ  【著】
おまーる・あぼっしゅ

アクセンチュアの通信・メディア・ハイテク本部でグループ最高責任者を務める。それ以前はアクセンチュアの最高戦略責任者を務め、戦略と投資のあらゆる面を監督し、アクセンチュア・セキュリティ、ダブリン・センター・フォー・イノベーション(The Dock)、またアクセンチュアのベンチャー&アクイジション、インダストリー・プログラム、リサーチ、コーポレート・シチズンシップの運営を担当していた。アクセンチュアのグローバル経営委員会のメンバーも務めている。


ポール・ヌーンズ  【著】
ぽーる・ぬーんず

アクセンチュア・リサーチにおいてソート・リーダーシップのグローバル・マネジング・ディレクターを務める。社内において、テクノロジーと戦略的事業改革に関する画期的な知見の開発を監督している。また著書に、Big Bang Disruption: Strategy in the Age of Devastating Innovation(邦訳『ビッグバン・イノベーション――一夜にして爆発的成長から衰退に転じる超破壊的変化から生き延びよ』共著、ダイヤモンド社)、Jumping the S-Curve: How to Beat the Growth Cycle, Get on Top, and Stay There(『S字曲線を飛び越える――成長サイクルを乗り越え、支配し、留まる方法』、共著、未邦訳)、Mass Affluence: Seven New Rules of Marketing to Today’s Consumer(『大きく繁栄する――今日の消費者に対するマーケティングを成功させる7つの新しいルール』、共著、未邦訳)がある。


ラリー・ダウンズ  【著】
らりー・だうんず

創造的破壊をもたらすイノベーションの時代におけるビジネス戦略開発の専門家であり、アクセンチュア・リサーチでシニア・フェローを務める。Big Bang Disruption: Strategy in the Age of Devastating Innovation(邦訳『ビッグバン・イノベーション――一夜にして爆発的成長から衰退に転じる超破壊的変化から生き延びよ』、共著、ダイヤモンド社)、The Laws of Disruption: Harnessing the New Forces that Govern Life and Busines in the Digital Age(『創造的破壊の法則――デジタル時代におけるビジネスと生活を支配する新しい力を利用する』、未邦訳)、Unleashing the Killer App: Digital Strategies for Market Dominance(『キラーアプリを活用する――マーケット支配に向けたデジタル戦略』、共著、未邦訳)など、数多くの著書がある。




牧岡 宏  【監修】
まきおか ひろし

アクセンチュア 戦略コンサルティング本部
シニア・マネジング・ディレクター 常務執行役員
東京大学工学部卒業。マサチューセッツ工科大学経営科学修士修了。丸紅、ベイン&カンパニーを経て2014年にアクセンチュアに参画。全社成長戦略、組織・人材戦略、M&A戦略等の領域において幅広い業界のコンサルティングを行いながら、同社戦略部門を統括している。監訳書に『サーキュラー・エコノミー:デジタル時代の成長戦略』(日本経済新聞出版社)がある。


小林 啓倫  【訳】
こばやし あきひと

1973年東京都生まれ。筑波大学大学院修士課程修了。システムエンジニアとしてキャリアを積んだ後、米バブソン大学にてMBA取得。外資系コンサルティングファーム、国内ベンチャー企業などで活動。著書に『FinTechが変える! 金融×テクノロジーが生む出す新たなビジネス』『IoTビジネスモデル革命』(いずれも朝日新聞出版)など、訳書に『HUMAN+MACHINE 人間+マシン AI時代の8つの融合スキル』(東洋経済新報社)、『FinTech大全』(日経BP社)、『プロフェッショナルの未来 AI、IoT時代に専門家が生き残る方法』(朝日新聞出版)などがある。