世界最大の消費財メーカーP&Gのブランディングの軌跡
1837年創業、ローソクと石鹸の小工場から180カ国・46億人に届くグローバルカンパニーに至るまで――
南北戦争のとき、夜を照らすために連邦軍が使ったローソク。洗濯の苦労から開放した合成洗剤。忙しい両親の助けとなった使い捨てオムツ。これらのすべての画期的な製品の源はすべて同じ会社、消費財において「世界の巨人」であるプロクター&ギャンブル社(P&G)である。本書は、2世紀ほど前から今日、世界中至るところで生活改善のためのトップブランドを次々と生み出すような世界的企業になるまでの歴史を描いたものである。P&Gの社内文書の閲覧に加え、経営陣や従業員との独占インタビューが許可されて、明かされた唯一の公式記録。一社の経営史でありながら、経営学・マーケティングの教科書的な企業の事例として読んでおきたい一冊。