現場リーダー 最強の教科書!
どんなに理にかなった戦略も、実行フェーズで想定外の問題に次々とぶつかり破綻の危機にさらされる。そのとき、ラインのリーダーは、何をし、何をすべきでないのか。
ランチェスター戦略研究の第一人者が、アメリカ陸軍・指揮官マニュアルをベースにシンプルかつ超現実的な「意思決定」の要諦を説く。
[アメリカ陸軍・指揮官マニュアル抜粋事項付き]
I部 現場リーダーの意思決定 <直観的意思決定と任務指揮> 1章 意思決定の指針:スピード第一、安全二の次 2章 直観的意思決定の励行:司令部からの情報も疑え 3章 任務指揮の励行:命令一元化、権限委譲、責任絶対性の原則 4章 指揮と統制の原則:忍耐力の限界をわきまえ、目を見つめる 5章 不在指揮による教育:やらせてみて、失敗させて、人は育つ 6章 警戒の原則:常識的な警戒が大事 II部 上級リーダーの意思決定 <分析的意思決定と直観的意思決定の併用> 7章 作戦計画の意義と条件:バック・キャスティングの実行と集団的浅慮の回避― 8章 作戦計画の作成:MDMPと批判的思考の励行 9章 作戦の指揮・統制:前線に進出し、OODAサイクルを回す 10章 情報システムの構築と運用:中央集権的なシステムの追及 11章 危機を管理する論の脅威:キューバ危機対応とICSの過大評価 12章 教訓操作の脅威:「坂の上の雲」の下の現実 終章 特に大事な原則と方法:ロジカルシンキングの副作用
福田秀人
ふくだ ひでと
ランチェスター戦略学会副会長。
サステナブル・マネジメント・リサーチ代表。立教大学ESD研究センター研究フェロー、大阪産業大学客員教授。航空保安協会・評議員。大阪科学技術センター・マーケット&テクノロジー研究会アドバイザー。立教大学大学院、横浜国立大学、外務省ロシア知的支援プロジェクトなどの講師を歴任。
信条は、「着眼大局・着手小局」。
専門分野は、事業戦略、危機管理、管理職研修。
著書に『見切る!:強いリーダーの決断力』(祥伝社)、『ランチェスター思考:競争戦略の基礎』、『リーダーになる人の「ランチェスター戦略」入門:プロフェッショナルの[思考と行動]の原則』(ともに東洋経済新報社刊)など。