ロジカル・セリング

近藤 敬著/斎藤 岳著
定価 2,420円(税込)
ISBN:9784492556788 / サイズ:サイズ:A5判/ページ数:208

論理思考を営業で実践する!




営業について解説している本は数多くある。中には、伝説的な営業マンがみずからの武勇伝を語っているものもある。「トップ営業に学べ」とばかりに、こうした書籍を読んだ後に、「この著者はすごいが、ちょっとまねできないな……」という感想をもった方は多いのではないだろうか。



その感想は間違っていない。コンサルタントである本書の著者たちも、トップ営業に取材し、同行営業を行なったが、そこから普遍的な理論と方法論を見つけ出すことはできなかった。そこで、著者たちはアプローチを変えた。成功ではなく失敗に、営業マンではなく営業される側に注目した。



自分たちの営業活動の敗因を分析し、さらに、クライアント(コンサルティング先)の営業活動の敗因を分析して、「なぜ失敗したのか」「どうしたら勝てたのか」を解き明かしていった。さらに、営業が成功したとしても、なぜ「提案を受け入れてもらえたのか?」を顧客に聞いていった。



そうしてわかったことは、営業に勝つためには「仮説力」と「検証力」が重要であるということだった。「仮説力」とは、顧客が求めている内容を事前情報から類推し、現時点の解をつくる力。「検証力」とは、類推した解を、顧客との対話を通じ、より精度の高い解に仕立てる力。



この2つの力を引き出すためには、ロジカル・シンキングを営業の現場で実践する必要がある。これを、著者たちは「ロジカル・セリング」と名づけた。



ロジカル・シンキングはビジネスパーソンの基本スキルとして、すっかり定着し、提案書やプレゼンテーション資料の作成に際しては、当たり前に使われている。この基本スキルを分析や文書作成にとどめず、営業現場での活用に踏み込み、提案営業活動全体を通じて、顧客に刺さる提案を行ない、大きな成果を獲得することが本書の狙いである。

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概要

ロジカル・シンキングを営業に落とし込む技術を教える1冊。論理思考をいざ自分の営業活動で活かそうとすると、実践できない人に向けて、法人営業のやり方を解説。『Think!』の人気連載を書籍化。

目次


第1章 営業に立ちはだかる2つの「カベ」
第2章 「悩み」のカベ
第3章 「ヒト」のカベ
第4章 2つのカベを壊す
第5章 チーム力で2つの「カベ」を壊す
第6章 ロジカル・セリング導入プロジェクトの実施例

 

著者プロフィール

近藤 敬
こんどう・たかし

アビーム コンサルティング プリンシパル
ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士(MBA)。外資系メーカーマーケティング部を経て戦略コンサルティング業へ。ファーム2社を経て現職。業界を問わず、各社の全社改革、中期経営計画策定、営業改革、バリューチェーン改革、新規事業戦略等に従事のかたわら、経営層向け事業戦略集中合宿、営業職向けの営業改革道場などの企業研修ファシリテーターを行なう。

主な著書に『PLM入門』(共著、日本能率協会マネジメントセンター)、『成功するeサプライチェーンマネジメント』(実業之日本社)等多数。

斎藤 岳
さいとう・がく

アビーム コンサルティング プリンシパル
東京大学大学院農学生命科学研究科修了。コンサルティングファーム勤務を経て2001年にアビームコンサルティング入社。全社改革、営業改革、新規事業立上げ、グループ経営・経営管理等に従事のかたわらファシリテーション研修、営業職向けの営業改革道場などの企業研修講師を行なう。

主な著書に『1回の会議・打ち合わせで必ず結論を出す技術』(東洋経済新報社)等。