企業の差別化は、ビジネスモデルより、
コミュニケーションモデルで体現される
企業価値の最大化や企業の差別化は、ビジネスモデルではなく、コミュニケーションモデルでより大きく体現される。コミュニケーションモデルを推進するコーポレートコミュニケーション活動を通じて、コーポレートブランドのイメージが構築される。
企業とは「コミュニケーションする事業体」であり、ステークホルダーとの間の双方向で展開されるコーポレートコミュニケーションの巧拙次第で、コーポレートブランドのイメージやその価値も変わってくる。
「タダの宣伝」と呼ばれて始まった企業のPR活動も、新時代を迎え、広報効果測定やブランド構築など、新しい視点からの業務の見直しが進んでいる。
危機管理や財務的側面からの広報活動など、最新の事例を入れつつ、新しい時代の広報マンのビジネススキルを磨く一冊。
第1章 コミュニケーションモデル 第2章 日本のコーポレートコミュニケーション 第3章 コーポレートコミュニケーションで 作り込まれるコーポレートブランド 第4章 コーポレートコミュニケーション機能のあり方 第5章 顧客向けコーポレートコミュニケーション 第6章 記者やアナリスト向けコーポレートコミュニケーション 第7章 社会向けコーポレートコミュニケーション 第8章 社内向けコーポレートコミュニケーション 終 章 コーポレートコミュニケーション経営
柴山慎一
しばやま しんいち
(株)野村総合研究所 総務部長。
慶応義塾大学経済学部卒、慶応義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。日本電気株式会社を経て1990年野村総合研究所入社。2000年経営コンサルティング二部長、その後、経営コンサルティング一部長、コンサルティング第一事業本部長、コンサルティングセクター事業推進本部長を経て、2005年広報部長。2009年より現職。
2008年~2010年(社)日本パブリックリレーションズ協会(通称:日本PR協会)理事。資格制度委員長としてPRプランナー資格制度の構築および運営に携わる。2008年よりPRプランナー試験委員。
専門分野は、広報、IR、CSR、コーポレートコミュニケーション、経営戦略、組織戦略、財務戦略、経営管理、業務改革、危機管理など。
主な著書:『経営ブレーンのマネジメント手法』(共著、アスキー出版、1987年)、『未来ビジネスの新展開』(共著、東洋経済新報社、1993年)、『金融機関のABCマネジメント』(共著、東洋経済新報社、1999年)、『実践 バランス・スコアカード』(共著、日本経済新聞社、2001年)、『戦略実践ノート』(共著、ダイヤモンド社、2004年)、『広報・PR概論』(共著、同友館、2010年)、『広報・PR実務』(共著、同友館、2011年)