なぜソニー、パナソニックは、アップル、サムスンに負けたのか?
なぜP&Gやネスレに並ぶ日本ブランドが育っていないのか?
気鋭の戦略コンサルタントが
グローバルで勝てるブランドをつくるための
6つのパターンと7つの処方箋を詳説
ブランドづくりは成長戦略とその実行そのものである。
世界で勝てるブランドをいかにつくるか。
新たな"成功の方程式""勝ちパターン"のあり方が
海外企業、また奮闘する日本企業の事例から学べる。
グローバルで勝てるブランドをつくる6つのパターン
ハイプレステージ型:エルメス、フェラーリ、ドゥ・ラ・メール・・・
プロダクトアウト型:アップル、レッドブル、デル・・・
グローバルメガブランド型:P&G、ロレアル・・・
グローバルストアブランド型:ZARA、H&M・・・
コーポレートブランド型:サムスン、LG、フォルクスワーゲン・・・
マルチローカルブランド型:ネスレ、アンハイザー・ブッシュ・インベブ・・・
グローバルで勝てるブランドをつくる7つの処方箋
処方箋1グローバル市場をよく知る
処方箋2明快なビジョンをつくり共有する
処方箋3勝負する領域を選択し、"戦い方"を考える
処方箋4ブランドポジショニングを定義する
処方箋5自社の"勝ちパターン"をつくる
処方箋6価値創出バリューチェーンをつくる
処方箋7コンセプト/オペレーションを動かす組織体制、仕組みを整える
第1章 日本企業のブランドはなぜ凋落したか 日本企業ブランドの現状 80年代までの成功の背景 "失われた20年間"で崩れた日本企業の成功方程式 新たな"勝ちパターン"を作ろう! 第2章 ブランドづくりは成長戦略とその実行そのもの ブランドとは何か ブランドとは、単なるマーケティングの1テーマではない 成功企業ほど、グローバルでのブランドづくりを重視している 戦略的なブランド構築が苦手だということを自覚する ブランドに関する誤った認識を正す 第3章 グローバルで勝てるブランドを構築する6つのパターン ブランド構築の6つのパターン ハイプレステージ型: 徹底したこだわりと独創的な価値で世界の富裕層を魅了する プロダクトアウト型: 独自性の強い製品、イノベーティブな製品で勝負する グローバルメガブランド型: 世界で愛されるメガブランドを複数育成・展開する グローバルストアブランド型: 優れたオペレーションを武器にグローバル化する コーポレートブランド型: 各エリアに最適なプロダクトミックスで攻め込む マルチローカルブランド型: 地元密着のローカルブランドを多数束ねる 第4章 グローバル・ブランドマネジメント・プラットフォーム 「コンセプト」×「オペレーション」×「組織」が土台となる 「コンセプト」=ブランドづくりの基本デザイン 「オペレーション」=「コンセプト」を実現するプロセス・機能 「組織」=実行のための組織体制、人材、仕組み 第5章 グローバルで勝てるブランドをつくる 7つの処方箋 新たな勝ちパターン実現に必要な発想の転換 コンセプトづくりの処方箋 オペレーション設計の処方箋 組織構築の処方箋 「プラットフォーム」は"あるべき姿"起点でつくる 第6章 "グローバルブランド"づくりへの日本企業の挑戦 ファーストリテイリング(グローバルストアブランド型/プロダクトアウト型) コマツ(コーポレートブランド型) 日産自動車(コーポレートブランド型) ユニ・チャーム(グローバルメガブランド型) 資生堂(グローバルメガブランド型/ハイプレステージ型)
鬼頭孝幸
きとう たかゆき
(株)ローランド・ベルガー パートナー
静岡県出身。東京大学法学部卒業。米系戦略コンサルティング・ファーム、ベンチャー経営を経て、2000年9月ローランド・ベルガーに参画。アパレル、化粧品、トイレタリー、食品・飲料、小売など消費財・流通業界を中心に、ブランドマネジメント、海外・新興国戦略、事業戦略、マーケティング戦略などの立案・実行支援に豊富な経験を持つ。
著書に『ブランドのレシピ』(日本能率協会マネジメントセンター)、『事業戦略のレシピ』(共著、同)がある。