「善いことを行いながらも、企業として業績を伸ばすにはどうするか?」・・・・・企業の中で企業の社会的責任に直接・間接に携わる人たち(コミュニティ・リレーションズ部門、CSR部門、広報部門、環境保全部門、マーケティング部門、製造部門等)や、広告会社やPR会社にいて彼らにアドバイスをしなければならない人は、この「業績か、社会的によい仕事か」というジレンマに日々直面している。
また、すでにこの経済的な利益と社会的利益を同時に生み出すという絶妙なバランスを必要とするプログラムに実際に着手している人も、どのような社会的課題を選ぶか、どのパートナーと組むか、社内でそのアイデアをどう売り込み、どのようにして現実的に成果を出し続けていくかについて、頭を悩ませているかもしれない。
NPOや公的セクターにいて、社会的使命の実現のために働いている人々も、企業支援やパートナーの模索に日々悪戦苦闘しているだろう。そもそも企業がどんなニーズやウォンツを持っているかを知らなければ、どんな企業にアプローチすべきか、どんなアプローチが有効なのかはわからない。
本書は、こういった悩みに日々直面している人々すべてに対して、わかりやすい考え方の基礎を示すとともに、明日からでもすぐ使える実践的なアドバイスと膨大なる実例という有用なヒントを提示するハンドブックである。
本書を読むことで、「善いことをして良い業績を残すこと」は、単なるキャッチフレーズではなく、実際に達成可能だということがわかる。本書のヒントや失敗の分析を参考にすれば、今すぐにでも自分たちの企業にあった社会的な課題を選ぶことができ、最高のパートナーを探すことができ、最高の結果をもたらす最も効果的な取組みができるようになる・・・利益と社会的なよい仕事を同時に達成する、究極のwin-win関係を築けるようになる。
本書は、よい仕事をしようとするすべての人のための「バイブル」なのである!