なぜあの企業は時代を超えて勝ち残ったのか
ビジョナリー・カンパニーと思われていた企業が市場から退場している。
その一方で、永続する企業がある。
それは、なぜか?
著者の疑問の出発点です。
この疑問は、昨今の厳しいビジネス環境で日々邁進されている経営者、
そしてリーダーとして現場で指揮をとっているビジネスパーソンなら、
誰もが感じていることだと思います。
経営の目的は永続です。長生きをしつつ、元気で活力のある会社。
そのような組織になるための原理原則とは何でしょうか?
この疑問に対する1つの答えとして、
著者は「レジリエンス」という言葉を使っています。
レジリエンスとは、柔軟性や回復力という意味ですが、
企業経営に当てはめれば、危機に強く、回復力のある会社になります。
本書に登場するレジリエント・カンパニーのストーリーを読むと、
アンカリング(Anchoring)、
自己変革力(Adaptiveness)、
社会性(Alignment)
の3つのAを達成することが、これからの10年、20年と、
時代を超えて永続する条件だということが見えてきます。
あなたの会社は、レジリエント・カンパニーといえるでしょうか。
本書の最後に、新しいトリプルA経営を診断する問題があります。
ぜひ、あなたの会社を自己採点してください。
新しいトリプルA経営は、どのような環境変化が起きようとも、
危機を乗り越え、会社を永続させるために欠かせないものになるでしょう。
時代はいま、レジリエント・カンパニーを求めています。
そして、レジリエント・カンパニーは、レジリエント・リーダーを求めています。
── 新 将命(伝説の外資トップ)