MIT式課題設定&問題解決
WEBから簡単に多くの情報を得られるようになった昨今、「分かった」「理解できた」と思うことは多い。しかし、表面的な部分だけを見て分かった気になっただけで、じつは本質をとらえていないことが多いものだ。
では本質とは何か、本質を捉えるのはどうすればいいのか――その疑問に答え、本質を捉える方法論までを解説したのが本書である。
◆陥りやすい9つの思考
本書CHAPTER1では、我々がいかに表層的な考え方しかしていないかを「キーワードで思考停止のクセ」「プロセス偏重のクセ」など9つの「思考のクセ」をあげて解説している。この「思考のクセ」に思いあたる読者も多いはずだ。まずはこのchapterを読んで自分自身のクセを見極めておきたい。
◆本質思考を身につけるトレーニング法まで
CHAPTER2では本書のテーマである「本質思考とは何か」を詳述、以降のCHAPTERではモデルを描く、ダイナミズムを読み解く、行動し、フィードバックを得るなど本質思考を身につけるための大切な活用ステップを分かりやすく解説。最後のCHAPTER7では本質思考を身につけるトレーニング法を解説してある。
本質を捉える方法をここまで分かりやすく実践的に書かれた本書は、情報の渦の中で本質を見極めにくい環境下にある現代のビジネスパースンにとって大きな羅針盤となる。本書を繰り返し読むことで、様々な問題に直面した時も、「何をどうすべきか」「どのような方針でことに当たるか」という本質思考でものごとを捉え、行動に移せるようになるはずである。