デジタルマーケティングの教科書

牧田 幸裕著
定価 2,200円(税込)
ISBN:9784492557792 / サイズ:サイズ:A5判/ページ数:212

MBAマーケティングの先を読む!



「そもそもデジタルマーケティングって何なんだ?」

「具体的に何をすればいいのか?」

と迷っているビジネスパーソン必読の「教科書」



データドリブンオムニチャネル

新たなフレームワークと活用法が丸わかり 



 データドリブン:データによって消費者を理解、消費者にアプローチする

 オムニチャネル:ECチャネルとリアル店舗をシームレスに統合する



「採寸データでアパレルの勝負は決まる」「自動運転で生まれる余暇時間をつかめ」

「Amazon Go での消費者行動変化」――マーケティングの近未来を徹底予測



「環境分析」「消費者理解」「セグメンテーション」「チャネル」「プロモーション」。

デジタルマーケティングは、従来型マーケティングのそれぞれの領域をどう進化させるのか。

その全体像をお見せするのが本書の目的だ。



【デジタルマーケティングの5つの進化とフレームワーク】

進化1:環境分析―FOAで未来を定義する

進化2:消費者理解―AISAS、ZMOTで消費者を理解する

進化3:セグメンテーション―「全体から細分化」ではなく「個からの形成」で考える

進化4:チャネル―シングルチャネルからオムニチャネルへ

進化5:プロモーション―「マス」から「One to One」へ



【デジタルマーケティングの本書での定義】

デジタルマーケティングとは、データドリブンでターゲット消費者へ製品やサービスを認知させ、

消費者の購買前行動データに基づいて興味・関心・欲求を醸成し、購買データを取得する。

購買データと購買後の消費者の評価データをもとに製品開発、サービス開発への示唆を得る。

これらのデータを、ECチャネルとリアル店舗から取得し、同時に消費者に最適な購買体験を提供する、一連の活動をいう。

これらの活動の目標は、消費者との関係性を深め、最終的に消費者のエージェント(代理人)になることである。





本書では、我々が国内外のMBAで学んできたマーケティングを活用し、デジタルマーケティングの全体像をお見せする。

MBAの多くではフィリップ・コトラーの『マーケティング・マネジメント』をベースにした講義が行われている。

本書では、これを「従来型マーケティング」と定義する。

デジタルマーケティングと従来型マーケティングは別々のものではない。相反するものでもない。

デジタルマーケティングは従来型マーケティングjを進化させたもの、言い換えれば、包含して上書きしたものである。

だから、すでに全体像が見えている従来型マーケティングを活用し、デジタルマーケティングは、

従来型マーケティングをどう進化させているのかというアプローチで全体像をお見せする。

 

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概要

MBAマーケティングの先を読む。データドリブン+オムニチャネル=新たなフレームワークと活用法が丸わかり!

目次

序章 20XX年のマーケティング―デジタルテクノロジーが実現する近未来
 デジタルマーケティングが実現する近未来の消費者の購買行動
 レジでの決済なしで買い物ができるAmazon Go
  コラム: 20XX年のコンビニエンスストア
 オム二施策で先行する「マルイウェブチャネル」
  コラム: 20XX年のアパレルショップ 
 顔認証と表情認識がもたらすデジタルマーケティングの近未来
  コラム: 20XX年のデジタルサイネージ
 Google 、Amazon、 Appleが想定する自動運転の進化
  コラム: 完全自動運転がもたらす20XX年のマーケティング

第1章 デジタルマーケティングとは何か
 本書で定義するデジタルマーケティング
 混沌とするデジタルマーケティングの定義
 現在の定義は対象範囲をカバーできていない
 従来型マーケティングとデジタルマーケティングの関係

第2章 従来型マーケティングの戦略策定プロセス
 マーケティング環境分析-PEST分析とSWOT分析
 マーケティング戦略立案-STPからマーケティング・ミックスが決まる
 マーケティング戦略実行-まずは仮説を検証する
 マーケティング戦略管理-市場導入後も検証は継続される

第3章 デジタルマーケティングの5つの進化とフレームワーク
 進化1:環境分析―FOAで未来を定義する
 進化2:消費者理解―AISAS、ZMOTで消費者購買行動を理解する
 進化3:セグメンテーション―「全体から細分化」ではなく「個からの形成」で考える
 進化4:チャネル―シングルチャネルからオムニチャネルへ
 進化5:プロモーション―「マス」から「One to One」へ

第4章 マーケティングのキープレイヤーはどう変遷するか
 総合広告代理店:需要過多(もの不足)の時代のキープレイヤー
 外資系戦略コンサルティング会社:供給過多(もの余り)の時代のキープレイヤー
 デジタルコンサルティング会社:デジタルマーケティング変革期のキープレイヤー
 消費者行動データ所有企業:デジタルマーケティング確立期のキープレイヤー

第5章 デジタルマーケティング実践に求められる能力
 デジタルマーケティング部門リーダーに求められる役割
 リーダーに求められる「連携力」「統合力」「構想力」
 担当者に求められる従来型マーケティングを超える実践力
 見えない未来を予想し、検証する

付録 デジタルマーケティングの勉強法

著者プロフィール

牧田 幸裕  【著】
まきた ゆきひろ

1970年京都市生まれ。京都大学経済学部卒業、京都大学大学院経済学研究科修了。ハーバード大学経営大学院エグゼクティブ・プログラム(GCPCL)修了。アクセンチュア戦略グループ、サイエント、ICGなど外資系企業のディレクター、ヴァイスプレジデントを歴任。2003年日本IBM(旧IBMビジネスコンサルティングサービス)へ移籍。インダストリアル事業本部クライアント・パートナー。主にエレクトロニクス業界、消費財業界を担当。IBMでは4期連続最優秀インストラクター。2006年信州大学大学院経済・社会政策科学研究科助教授。07年より現職。2012年青山学院大学大学院国際マネジメント研究科非常勤講師。著書に『フレームワークを使いこなすための50問』『ラーメン二郎にまなぶ経営学』『ポーターの『競争の戦略』を使いこなすための23問』『得点力を鍛える』(いずれも東洋経済新報社)などがある。