戦略質問

短時間だからこそ優れた打ち手がひらめく

金巻 龍一著
2021年10月29日 発売
定価 1,980円(税込)
ISBN:9784492558065 / サイズ:四六/並/272

「3カ月、1億円」かけてつくる予定調和の戦略計画
「1時間、10の質問」からつくる”とがった”戦略コア
あなたはどっちを選ぶ? 短時間だからこそ優れた打ち手がひらめく

質問が「思考のスイッチ」を入れる

戦略やビジネスモデルを発想するためのスタートが「ひらめき」であるのはいうまでもない。
そのために、いかに脳に非日常性を与えるかが重要だと思う。それを実現するための有力な方法のひとつが、戦略質問である。
一例を紹介すると、

「あなたの会社は新しい戦略を策定されましたが、それにより、どこが弱くなりますか?」

という質問がある。
立案された戦略が、本当に戦略になっているか(「選択と集中」がおこなわれているか)を問う質問である。戦略であれば、「選択と集中」の犠牲になる領域があるはずだ。元来、戦略は膨張しやすい。戦略策定の初期段階では、「選択と集中」を肝に銘じつつ、いろいろな議論がおこなわれる。その中で、ここも問題とか、ここも対応が必要、となる。結局、選択と集中どころか、戦略は予定調和、八方美人対応になってしまう。この質問への回答を参考に、企業のミッションとその寿命、ディレクション(「やること/やらないことの範囲」)を明確にしていく。
本書には、戦略にまつわる10の質問を紹介。戦略アイディアをひらめく力、発想する力を与えてくれる1冊。

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概要

戦略をコンサルタントに依頼すれば3カ月で1億円。しかし優れたコンサルははじめの40分で答えに気づく。ノウハウ一挙公開。

目次

第1章 戦略立案には本当に3カ月かかるのか
第2章 ウォールーム--少人数、短期間で実施
第3章 ビジョンの意外な戦略性を知る
第4章 人材獲得戦略を「南極探検」「建築家の素養」に学ぶ
第5章 ジャイキリへの挑戦
第6章 経営戦略としての人材を語ろう
第7章 DXはIT化の名称変更か、それとも戦略か?
第8章 戦略に「実行力」を注入する

著者プロフィール

金巻 龍一  【著】
かねまき りゅういち

GX代表取締役
元日本IBM常務執行役員
アクセンチュア、PwCコンサルティング、IBM戦略コンサルティンググループ、GCAなどにおいて、20年超にわたり戦略コンサルティング業務に従事。専門は、新規事業開発、B2B営業改革、グローバル戦略、ポストマージャーインテグレーション(PMI)、グローバル人材戦略。2002年のIBMによるPwCコンサルティング買収の際、PwCコンサルティング側統合リーダーを務め、当事者として経営統合を体験。その後、日本IBMにて、10年間にわたり「戦略コンサルティンググループ」を統括。2012年からは日本IBMにおけるグローバリゼーションサービス責任者を兼任。2013年IBM卒業後、内田洋行の特別顧問就任。ワークスタイルコンサルティングの立ち上げに従事。2014年GCA参画。「戦略・PMIサービス」事業の立ち上げに従事。2018年GCA退職後、新規事業開発の専門会社としてGXを設立し、現職。早稲田大学理工学部卒業、同大学大学院修士課程修了。