人工知能が金融を支配する日

櫻井 豊著
2016年8月19日 発売
定価 1,760円(税込)
ISBN:9784492581087 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:228

今、IBMやGoogleの人工知能研究者が、次々とヘッジファンドに引き抜かれている。彼らは最新の人工知能のテクノロジーを駆使し、驚異的な分析能力と取引速度を有するロボ・トレーダーの開発することで、富を独占しようとしているのだ。また、人工知能の進歩は、大規模に、急速に、金融業界の雇用を奪おうとし始めている。欧米では、今後10年間で30~80%の銀行支店の削減が予想されている。

本書では、あまり報道されることのない、人工知能の進化がもたらす「ほぼ確定された」金融業界の残酷な未来を専門家が予言する。

 

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概要

人工知能(AI)の進歩に「もっとも早く、もっとも大きな影響を受ける」業界と言われる金融業界の現状と未来を喝破する。

目次

CHAPTER00 金融とテクノロジーの表舞台と裏舞台
CHAPTER01 金融市場はロボ・トレーダーだらけ
CHAPTER02 今、ヘッジファンドは何を考えているのか?
CHAPTER03 資産運用では人はロボットに勝てない
CHAPTER04 世界を変える人工知能の進化
CHAPTER05 ロボットに奪われる金融の仕事
CHAPTER06 金融ロボット後進国、日本の危機
Conclusion 表舞台と裏舞台の両方から変わる金融界



 

著者プロフィール

櫻井 豊  【著】
さくらい ゆたか

金融市場と金融商品、及び金融技術の専門家。1986年に早稲田大学理工学部数学科を卒業し東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。2000年にソニーのネット銀行設立メンバーに加わり、ソニー銀行執行役員市場運用部長などを経て2010年よりリサーチアンドプライシングテクノロジー株式会社(RPテック)取締役。入行以来ほぼ一貫して金融市場におけるさまざまな金融商品を用いたトレーディング、資産運用などの業務に従事し、金融市場の実態、理論とそこで使われる技術を熟知する。主な著書に『数理ファイナンスの歴史』(金融財政事情研究会)がある。