国際税務 グローバル戦略と実務

KPMG税理士法人著
2013年1月11日 発売 在庫なし
定価 4,620円(税込)
ISBN:9784492610596 / サイズ:A5/上/288

移転価格税制、タックスヘイブン対策税制、地域統合会社、サプライチェーン・マネジメント、キャッシュ・マネジメント、関税・間接税、M&Aなど、第一線のプロフェッショナルが経営に必須のグローバル税務戦略をくわしく解説する。経理・財務・企画担当者必携の書。

日本企業のグローバル化の必要性が叫ばれて久しい。
昨今のように世界規模での不況、東日本大震災後も続く急激な円高やエネルギー問題、少子高齢化による内需の減少、諸外国企業の急激なグローバル化等のチャレンジングな状況が日本の市場を取り巻いている。
こうした環境下においては、グローバル化は従来にも増して重要な戦略となっており、企業の将来的な存続はグローバル化の成否にかかっている。

企業が存続し、成長し続けるためには利益の獲得もさることながら、キャッシュ・フローの最大化が必要であり、国内、海外含め、キャッシュ・フローとしての税コストの削減は経営に大きな影響を与えることになる。
事業がグローバル展開することにより各国の税問題が国境を越えて絡んでくるので、税のマネジメントはより一層複雑になっている。
思わぬところで多額の追徴課税が発生すると、キャッシュ・フロー経営に大きな負の影響を及ぼすことになる一方、キャッシュとしての税負担が下がれば、将来の成長のための投資資金を増加させることができる。

本書は、このような背景から、国際税務をより戦略的な視点からまとめている。
税制を逐次解説するというのではなく、むしろ企業のグローバル成長戦略に平仄を併せた税務戦略として、例えば地域統括会社の活用、税の観点からのサプライチェーンマネジメントの考え方、関税・間接税プランニングの重要性、グローバル・キャッシュ・マネジメント等につき事例を交えて概要を解説するとともに、グローバル税務戦略の分野では避けられないテーマである移転価格税制やクロスボーダーM&Aに関する税務も紹介する。

現在の環境下で税務戦略として対処すべき課題を網羅した本書は、企業のCFO、財務部長などが税務戦略を推進するにあたっての指針となり、同時に、CFOを支える経理・財務および経営企画担当者に役に立つことをねらいとしている。

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概要

移転価格税制、タックスヘイブン対策税制など国際税務に関連する制度・テーマを経営戦略への影響が重大な点を中心に解説する。

目次

第1章 グローバル税務マネジメント

第2章 グローバル税務戦略と移転価格 

第3章 グローバル税務に関する主要な税制

第4章 グローバル税務プランニング─TESCM

第5章 グローバル税務プランニング ─グローバル・キャッシュ・マネジメント

第6章 グローバル税務戦略と関税・間接税

第7章 海外勤務者とグローバル税務実務 

第8章 グローバルM&Aとタックスプランニング

著者プロフィール

KPMG税理士法人  【著】
けーぴーえむじーぜいりしほうじん

東京、大阪、名古屋を拠点に約530名の人員を擁する国内最大級の税理士法人。多様化するクライアントのビジネスニーズに柔軟に対応するため、通常の税務コンプライアンス業務、アドバイザリー業務に加え、M&A、企業組織再編、事業再生、不動産流動化、グローバル税務戦略、移転価格、関税・間接税等それぞれの分野に精通した専門家チームを編成しており、各分野での豊富な知識と経験をもとに税の観点から企業経営における様々な局面において、包括的なサービスを提供している。