借金経済の悪循環を
すぐに断ち切れ!
改革を断行すれば景気急落は避けられない。だが、先送りを続けていれば、大増税、年金カット、悪性インフレ、もの不足、貧困社会への転落が待っている。
『右肩下がりの日本経済』『日本経済 恐ろしい未来』など、日本経済への警鐘を鳴らしてきた著者が、経済水準が大きく下落することを覚悟のうえで改革を断行することによって、膨大な国の借金がなくなり、過重な足かせが外れれば、もう一度経済を再生することができる道が開けることを示す。限界に近づきつつある赤字財政への警告の書。
第1章 待つも地獄、進むも地獄 第2章 極端に悪化した我が国の財政 第3章 財政改革の深刻な影響 第4章 財政改革の試算 第5章 改革を先送りした場合の結末 第6章 財政改革の現実的な見通し 第7章 国民の選択
水谷研治
みずたに・けんじ
1933年 名古屋市に生まれる。 1956年 名古屋大学経済学部を卒業。 経済学博士(名古屋大学)。 同 年 東海銀行(現、三菱東京UFJ銀行)へ入行。 その後、経済企画庁、シティ銀行(ニューヨーク)へ出向。 清水、秋葉原、八重洲、ニューヨークの各支店長、調査部長、 専務取締役を歴任。 1993年 東海総合研究所(現、三菱UFJリサーチ&コン サルティング)社長。その後、会長、理事長を歴任。 1999年 中京大学経済学研究科長、MBA研究科長。 2008年 東京福祉大学大学院教授。中京大学名誉教授。
主な著書
『企業金融論の基礎』東洋経済新報社 1972年 『日本経済・衰退の危機』PHP研究所 1987年 『経済危機の波動――債務の循環と経済のトレンド』東洋経済新報社 1988年 『アメリカの破産――ドル暴落と世界恐慌の可能性を探る』PHP研究所 1991年 『強者が収奪される時代――経済の改革か崩壊か』東洋経済新報社 1992年 『「縮小均衡」革命――再発展のための経済改革』東洋経済新報社 1995年 『右肩下がりの日本経済』PHP研究所 1996年 『赤字財政の罠』PHP新書 1998年 『ドル大崩落――アメリカ発・世界恐慌は避けられるか』PHP研究所 1998年 『世界最強 名古屋経済の衝撃』講談社 2004年 『耐乏なくして再生なし――日本経済復活のシナリオ』東洋経済新報社 2005年 『銀行の錯覚――いまこそ正道に立ち返れ』PHP研究所 2006年