グローバル・インバランスと国際通貨体制

小川英治編著
2013年3月1日 発売 在庫なし
定価 3,080円(税込)
ISBN:9784492654538 / サイズ:四六/上/280

リーマン・ショックを端緒として世界金融危機が起こり、それは世界同時不況をもたらしました。本書は、その原因としてグローバル・インバランス(経常収支の不均衡)に焦点を当てます。世界経済には米国の経常収支赤字と、日本・中国をはじめとする東アジア諸国や石油輸出国等の経常収支黒字というアンバランスが存在します。そこに規制緩和とITの発達が加わった今日、どのようなメカニズムでどのようなことが引き起こされるのか。気鋭の国際経済学者たちが国際通貨体制、為替相場、通貨同盟、アジア通貨、国際産業連関分析などの側面から考察します。最後にドルの基軸通貨体制の問題点と、アジアを含めたグローバルな通貨体制に関する政策提言を行っています。

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概要

ドル基軸通貨体制の下、世界的な経常収支不均衡は、金融危機と欧州財政危機を引き起こした。そのメカニズムの解明と政策提言。

目次

第1章 グローバル・インバランスとマクロ経済の関係・・・・・・・・・・・・・・・・中村周史
第2章 グローバル・インバランスの調整と為替相場のパススルー・・・・佐々木百合
第3章 グローバル・インバランスと国際通貨体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小川英治
第4章 通貨同盟の維持とグローバル・インバランス・・・・・・・・・・・・・・・・・・岡野衛士
第5章 アジア通貨をめぐる課題と展望・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・清水順子
第6章 国際産業連関分析からみたグローバル・インバランス・・・・・・・・・・佐藤清隆
終章  総括および政策提言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小川英治

著者プロフィール

小川英治  【編著】
おがわ えいじ

1957年北海道生まれ。一橋大学商学部卒業、一橋大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(商学)取得。2011年より一橋大学理事・副学長。専門は国際金融論。