マクロ金融経済と信用・貨幣の創造

藤原 秀夫著
2015年1月23日 発売
定価 3,740円(税込)
ISBN:9784492654613 / サイズ:サイズ:A5判/ページ数:290

信用創造、貨幣創造を組み込んだ、整合的なマクロモデルをどうつくるか、に焦点を当てた本。金融危機や、その後の調整過程、政策対応などを考えるうえで、これまでの理論では不均衡を説明できず、したがってその後の調整過程も明らかにされない。 本書は、それにかわる代替モデルを打ち立てて定式化しており、今後金融危機の分析には欠かせないユニークなモデルとなることをめざす。

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概要

信用創造、貨幣創造を組み込んだ、整合的なマクロモデルを提案した本。金融危機分析に欠かせない著者独自の新たなモデルを提示する。

目次

序論
第1章 ケインジアン・モデルおよび「マネタリスト・モデル」と利子率政策
第2章 貨幣錯覚、名目政府支出と利子率政策
第3章 信用と貨幣の創造を含んだマクロ経済モデルの本質
第4章 為替相場決定理論の再構成について
第5章 開放経済におけるマクロ不均衡調整モデル
第6章 市場の均衡および不均衡における信用創造と貨幣供給
第7章 貸出市場の不完全性による信用割当とマクロ信用創造モデル
補遺および数学注

著者プロフィール

藤原 秀夫
ふじわら・ひでお

神戸商科大学卒業。
神戸大学大学院経済学研究科修士課程修了。同博士課程中退。
現在、同志社大学商学部教授、同大学院商学研究科教授。
経済学博士(神戸大学)。専攻は金融論・国際金融論。

単独著書
『マクロ経済分析における貨幣と証券』千倉書房、1988年
『マクロ金融政策の理論』晃洋書房、1995年
『為替レートと対外不均衡の経済学』東洋経済新報社、1999年
『マクロ貨幣経済の基礎理論』東洋経済新報社、2008年
『マクロ金融経済の基礎理論』晃洋書房、2013年

主要論文
「期首モデルと金融政策の有効性」『同志社商学』第47巻第5号、1996年
「均衡動学モデルと為替相場決定理論」『社会科学』第59号、1997年
「『経済成長と国際収支』に関するR.A.マンデルの古典的命題について--整合性と論争解決の基本的方向性」『研究年報経済学』東北大学経済学会、第68巻第1号、2006年
「利子率政策と『ケインジアン・モデル』および『マネタリスト・モデル』」『研究年報経済学』第70巻第1号、2009年
「マクロ的枠組みの下での貨幣と銀行信用の基本問題について」『金融経済研究』第32号、2011年