21世紀の貨幣論

フェリックス マーティン著/遠藤 真美訳
2014年9月26日 発売
定価 2,860円(税込)
ISBN:9784492654651 / サイズ:四六/上/496

マネーとは何か。なぜ人はマネーに翻弄されるのか。
気鋭のエコノミストによる、定説を覆す斬新なマネーの進化史。

マネーをめぐる6000年の歴史をひもとき、経済学と資本主義の未来を問う

■伝説の哲学者ジョン・ロックが経済学に間違った思想を植え付けた!?
・経済学思想の源流をたどり、歯に衣着せぬ大胆不敵な主張を展開。

■物々交換の不便さから、マネーという最強の発明が生まれたという定説はウソ!?
・ケインズとフリードマン、なぜ2人の偉大な経済学者が
『ヤップ旅行記』という地味な本を賞賛したのか? 
斬新な着想で次々と定説を覆す、知的刺激にあふれた本。

■圧倒的な読み応え。いまをときめく著名人たちも絶賛!

読みやすくてスリリング。もし一冊だけマネーに関する本を読むとしたら、これがその本だ。
ハジュン・チャン(『世界経済を破綻させる23の嘘』著者)

すばらしくオリジナルで面白いマネー史。システム全体がこんなにも危険で、
慢性的に不安定なことに思いをはせたことがある人は、この本を読むべき。
ライアカット・アハメド(ピューリッツアー賞受賞『世界恐慌』著者)

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概要

マネーをめぐる6000年の歴史を掘り起こし、経済学、現代金融、資本主義の未来を問。標準的経済学の欠陥をつく異端のマネー史。

目次

第1章 マネーとは何か

第2章 マネー前夜

第3章 エーゲ文明の発明:経済的価値を標準化する

第4章 マネーの支配者はだれか?

第5章 マネー権力の誕生

第6章 「吸血イカ」の自然史:「銀行」の発明

第7章 マネーの大和解

第8章 ロック氏の経済的帰結:マネーの神格化

第9章 鏡の国のマネー

第10章 マネー懐疑派の戦略:スパルタ式とソビエト式

第11章 マネーの構造改革:ジョン・ローの天才とソロンの知恵

第12章 王子のいない『ハムレット』:マネーを忘れた経済学

第13章 正統と異端の貨幣観

第14章 バッタを蜂に変える:クレジット市場の肥大化

第15章 大胆な安全策

第16章 マネーと正面から向き合う

著者プロフィール

フェリックス マーティン  【著】
ふぇりっくす まーてぃん

オックスフォード大学で古典学、開発経済学を、ジョンズ・ホプキンス大学で国際関係学を学ぶ。オックスフォード大学にて経済学の博士号を取得。世界銀行に10年にわたって勤務し、旧ユーゴスラビア諸国の紛争後復興支援に関わる。現在、ロンドンの資産運用会社ライオントラスト・アセット・マネジメントでマクロエコノミスト、ストラテジストとして活躍。本書が初の著書となる。

遠藤 真美  【訳】
えんどう まさみ

主な訳書にメレ『ビッグの終焉』、シェンカー『コピーキャット』、フォックス『合理的市場という神話』、セイラー/サンスティーン『実践 行動経済学』、ブックステーバー『市場リスク 暴落は必然か』など。