ジェラルド・A・エプシュタイン 【著】
じぇらるど・A・えぷしゅたいん
マサチューセッツ大学アマースト校経済学部教授・同大学の政治経済研究所(Political Economy Research Institute:PERI)の共同所長。これまで、金融危機、金融規制、雇用創造と貧困削減を目的とした中央銀行制度の代替的アプローチ、資本勘定規制、中央銀行と大手金融機関の関係についての政治経済学に関する著作を多数発表してきた。最近の著作としては、The Political Economy of Central Banking: Contested Control and the Power of Finance, Edward Elgar, 2019が挙げられる。2010年代以降、リベラル系のシンクタンクで世界的に大きな影響力を持つインスティチュート・フォー・ニュー・エコノミック・シンキング(INET:アイネット)からの助成金の支援を受けて、金融システムの「社会的効率」と量的金融緩和(QE)政策が所得配分に及ぼす影響についての研究を進めている。
徳永 潤二 【訳】
とくなが じゅんじ
獨協大学経済学部教授。マサチューセッツ大学アマースト校の客員研究員を務めた(2011年度と2019年度)。主な専門分野は、国際通貨システム。主著は“The endogenous finance of global-dollar-based financial fragility in the 2000s: a Minskyan Approach,” Review of Keynesian Economics, 6 (1), 2018(エプシュタイン氏との共著)、『アメリカ国際通貨国特権の研究』学文社、2008年。(第1章、第3章、第4章翻訳担当)
内藤 敦之 【訳】
ないとう あつし
大月市立大月短期大学教授。主な専門分野は、経済理論、経済思想史。主著は『内生的貨幣供給理論の再構築――ポスト・ケインズ派の貨幣・信用アプローチ』日本経済評論社、2011年。(第2章1節~5節、第7章、第8章翻訳担当)
小倉 将志郎 【訳】
おぐら しょうしろう
駒澤大学経済学部教授。主な専門分野は、現代アメリカ経済論、金融論。主著は『ファイナンシャリゼーション――金融化と金融機関行動』桜井書店、2016年。(第2章6節以降、第5章、第6章翻訳担当)