決済システムのすべて (第3版)

中島 真志著/宿輪 純一著
2013年2月22日 発売
定価 4,400円(税込)
ISBN:9784492681336 / サイズ:A5/上/404

本書は、10年以上にわたって決済担当者の必読書として広く読まれている
『決済システムのすべて』の全面改訂版です。

第2版の刊行からの8年間に、
決済システムをめぐる状況は大きな変化を遂げています。

米国では、FedwireやCHIPSに新しい機能が追加され、
手形交換の電子化も進んでいます。

欧州では、分散型のTARGETから次世代のTARGET2に移行したほか、
ユーロの単一決済圏を作ろうとするSEPAプロジェクトも進められています。

外為決済の分野では、CLS銀行が存在感を高めてきており、
リーマン・ショック時には、金融危機の拡大を防止する役割を果たしました。

決済システム高度化の動きは、海外ばかりではなく、わが国にも及んでいます。
日銀ネットが次世代RTGS化を達成して、大口決済を集約化しました。
全銀システムも、国際標準化を進め、新たな機能を盛り込んでいます。

改訂にあたっては、こうしたさまざまな動きを盛り込んで、
最先端の動きをカバーしています。

また、初心者のために基礎理論や基本的な知識を幅広く整理するという
従来からの方針も堅持しています。

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概要

決済実務関係者必読書の8年ぶりの改訂版。基礎的な知識や理論とともに、国内外の新たな決済システムの動きなどを解説。

目次

第1章 「決済」をめぐる基本知識
第2章 決済リスク
第3章 DTNSシステムとRTGSシステム
第4章 決済システムの高度化とトレンド
第5章 米国の決済システム
第6章 欧州の決済システム
第7章 わが国の決済システム
第8章 多通貨決済の「CLS銀行」
第9章 決済および決済システムの新潮流と金融業務

著者プロフィール

中島 真志  【著】
なかじま まさし

1958年生まれ。一橋大学法学部卒業。博士(経済学)。1981年日本銀行入行(調査統計局、金融研究所、国際局、金融機構局等勤務)。国際決済銀行(BIS)決済システム委員会(CPSS)、金融情報システムセンター(FISC)などを経て、現在、麗澤大学経済学部教授。

宿輪 純一  【著】
しゅくわ じゅんいち

1963年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。博士(経済学)。1987年富士銀行入行(国際資金為替部、海外勤務、決済事業企画部等勤務)。UFJホールディングス経営企画部、UFJ総合研究所国際本部、三菱東京UFJ銀行オペレーションサービス企画部、国際企画部、企画部経済調査室(エコノミスト)などを経て、現在、三菱東京UFJ銀行決済事業部上席調査役。