第1部 医療を考える経済学の視点 第2部 日本の医療を変える──先端からの発言 第1章 大学病院から見る日本の医療の課題 第2章 既存制度の矛盾を見据えて大胆な改革を 第3章 医療制度改革は国の視点から地域の視点へ 第4章 「見える化」で医療は変わる 第5章 「医師の不足」にどう対応するか 第6章 医療情報の開示で患者は救えるか 第7章 大病院再生への突破口 第8章 医療政策に必要なのはデータに基づいた議論 第9章 医療と医学教育の何をアメリカに学ぶか 第10章 医療資源の適正配分に向けて
伊藤元重 いとう・もとしげ
東京大学経済学部卒.1979年米国ロチェスター大学大学院経済学博士号(Ph.D.)取得.専攻は国際経済学.1996年より東京大学大学院経済学研究科教授,2006年2月より総合研究開発機構(NIRA)理事長,現在に至る.2007年から2009年まで東京大学大学院経済学研究科研究科長(経済学部長).(特非)金融知力普及協会理事長,政策分析ネットワーク代表.政府税制調査会委員,経済産業省医療産業研究会座長なども務める. 『危機を超えて――すべてがわかる「世界大不況」講義』(講談社,2009年),『キーワードで読み解く経済』(NTT出版,2008年),『伊藤元重の経済がわかる研究室』(編著,日本経済新聞社,2005年),『ゼミナール国際経済入門 改訂3版』(日本経済新聞社,2005年),『はじめての経済学(上・下)』(日本経済新聞社,2004年)など著書多数.
財団法人 総合研究開発機構(NIRA)
1974年政府認可法人として設立され,2007年11月に財団法人に組織変更.認可法人NIRAの目的を継承するとともに,これまでの研究の蓄積やネットワークを活かして,公正・中立な民間の立場から公益性の高い活動を行っている.国民の視点からより自由な立場で政策提言とタイムリーな情報発信を行うことにより,政策論議を一層活性化し,政策形成過程に貢献していくことを目指す.研究分野としては,国内の経済社会政策,国際・地域に関するテーマを中心として,日本が抱える課題を取り上げている. [http://www.nira.or.jp]