高齢者福祉論

介護保険制度の理念・意義・課題

香取 照幸著
2022年10月28日 発売
定価 4,950円(税込)
ISBN:9784492701553 / サイズ:A5/並/492

世界が評価する「日本の社会福祉」を体系的に解説
人気講義を書籍化した本格的テキスト

【主な内容】
高齢化は社会に何をもたらすか/高齢者の自立支援としての新しい介護システム/措置との決別:社会保険方式の導入/介護の社会化:家族依存介護との決別/自立支援・高齢者保健福祉3原則/要介護認定とケアマネジメント/介護保険が目指すケアとは/個室・ユニットケア原則/在宅介護としての居住系サービス/北欧の高齢者住宅政策/認知症ケアの標準化/介護保険をめぐる論争/介護保険の到達点:地域包括ケアネットワーク etc.

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概要

未曾有の少子高齢化社会に直面する日本の福祉はどうあるべきか。異能の元厚労官僚による本格的テキスト。

目次

第1章 介護保険前史(1) 救貧としての老人福祉から介護保険制度の施行まで
第2章 介護保険前史(2) 日本型福祉社会論──100 万人の寝たきり老人
第3章 高齢者介護・自立支援システム研究会
第4章 介護保険が起こしたパラダイム転換(1) 措置との決別──社会保険方式の導入
第5章 介護保険が起こしたパラダイム転換(2) 介護の社会化──家族依存介護との決別
第6章 介護保険が起こしたパラダイム転換(3) 自立支援・高齢者保健福祉3原則・help to self-help
第7章 介護を科学する 要介護認定とケアマネジメント
第8章 介護保険を支える「ケアの哲学」(1) 在宅介護原則 生活の継続性の保障
第9章 介護保険を支える「ケアの哲学」(2) 個室・ユニットケア
第10章 介護保険を支える「ケアの哲学」(3) 第三類型──居住系サービス
第11章 介護保険を支える「ケアの哲学」(4) 認知症ケアの標準化──グループホーム・小規模多機能・認知症サポーター
第12章 介護保険をめぐる論争(1) 現金給付と介護手当
第13章 介護保険をめぐる論争(2) 生活援助(家事援助)をめぐって
第14章 介護保険の到達点 地域包括ケアネットワーク

著者プロフィール

香取 照幸  【著】
かとり てるゆき

1980年旧厚生省入省。在フランスOECD事務局、内閣参事官(総理大臣官邸)、政策統括官、年金局長、雇用均等・児童家庭局長を歴任。その間、介護保険法、子ども・子育て支援法、国民年金法、男女雇用機会均等法、GPIF改革等数々の制度創設・改革を担当。また、内閣官房内閣審議官として「社会保障・税一体改革」を取りまとめた。2016年厚生労働省を退官。2017年在アゼルバイジャン共和国日本国特命全権大使。2020年4月より上智大学総合人間科学部教授、同年8月より一般社団法人未来研究所臥龍代表理事。2021年11月より総理官邸「全世代型社会保障構築会議」構成員、2022年8月より厚生労働省「医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会」構成員を務める。主な著書に『教養としての社会保障』『民主主義のための社会保障』『社会保障論Ⅰ』(ともに東洋経済新報社)がある。