知識と実証の実学体系を網羅
不動産は従来から学際的研究対象として法学や経済学など伝統的学問の研究対象とされてきたが、研究完了後にはそれぞれの伝統的学問分野の成果として里帰りしてしまい、ついに「不動産学」としてのまとまりを持つことがない。
長年実務のかたわら大学で講義をしてきた著者の経験では、学生はもちろん社会人も、企業から即戦力化を求められることに伴うOJTの機能不全に陥っており、不動産に関わる際に押さえておかなければならない基本的事項を身につけるチャンスを失っている。
本書では、不動産を学ぶうえで、押さえておかなければならない基本的事項から応用分野まで、体系的に解説した、実践にも役立つ基本マニュアル。
第1章 不動産概論 第2章 不動産歴史概論 第3章 不動産物件調査論 第4章 不動産価格評価論 第5章 不動産賃貸借論 第6章 不動産売買論 第7章 不動産仲介論 第8章 不動産開発論 第9章 不動産金融論 第10章 不動産有効利用論 第11章 不動産管理論 第12章 不動産証券化論 第13章 不動産投資論 第14章 不動産リスク論 第15章 不動産経営戦略論 第16章 不動産の贈与・相続論 第17章 不動産占術論 第18章 不動産各論
森島義博
もりしま・よしひろ
慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、三菱信託銀行入社。一貫して不動産業務に携わり2011年三菱UFJ信託銀行を定年退職。明海大学不動産学部大学院客員教授、社団法人東京都不動産鑑定士協会相談役。森島不動産コンサルタンツ代表。有限会社アイランド・フォレスト一級建築士事務所代表取締役。
不動産鑑定士、マンション管理士、宅地建物取引主任者、不動産コンサルティング技能登録、土壌環境リスク管理者。
主要著書(共著も含む)に、『図解 不動産金融商品』(東洋経済新報社、2001年)、『土壌汚染と不動産評価・売買』(東洋経済新報社、2003年)、『サスティナブル・コンバージョン』(プログレス、2004年)、『ビルオーナーのためのプロパティ・マネジメント入門』(東洋経済新報社、2004年)、『デフレ・少子化時代の不動産の相続・贈与』(清文社、2004年)、『J-REIT投資のすべて』(金融財政事情研究会、2004年)、『不動産鑑定士・宅地建物取引主任者になるには』(ぺりかん社、2004年)、『不動産評価入門(第2版)』(東洋経済新報社、2005年)『ビルオーナーのための建物・設備バリューアップ』(東洋経済新報社、2006年)、『ビルオーナーのための耐震補強・アスベスト・土壌汚染の知識と対応』(東洋経済新報社、2006年)、『入門プロパティマネジメント』(住宅新報社、2008年)、『現物不動産投資のすすめ』(東洋経済新報社、2009年)、『改正土壌汚染対策法と土地取引』(東洋経済新報社、2009年)などがある。